White Dream Story -2-

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《渡辺side》


終わりそうな時間まで、外で時間を潰すことにした俺。
正直、俺も怒ってはいたけど、叱るのは得意ではない。
今までも涼太にしか叱ることなかったからな。


それにしても、佐久間、めっちゃ怒ってたなぁ。
ラウールはあの無双状態の佐久間を見るのは初めてだろうし、今頃泣かされてるだろう。


家の近所を散歩するように歩き回り、そろそろかな？と思い、帰宅。
玄関のドアを開けるが、シーンと静まり返っている。
そっとリビングのドアを開けると、ソファに座った佐久間と、その前の壁に向かって立たされているラウールの姿が‥‥
真っ赤に染め上げられたお尻が痛々しい。


大「あっ、おかえりー。」


俺に向ける声を聞く限り、もう怒ってはなさそう。


翔「終わった？」

大「ううん、翔太待ってた！」


えっ⁈なんでっ⁈


大「仕上げは翔太がして。」


うわぁ‥‥マジかよ‥‥
こんなに叩かれてんのに、まだやんなきゃ駄目なの？
佐久間の言葉を聞いて、啜り泣いているラウール。
そりゃ絶望するよな‥‥


翔「ラウール、こっちおいで？」


俺の呼び掛けに振り返り、素直に近くまで来るラウール。
俺が居ない間に沢山泣いたんだろうに、更に涙を流している。


翔「ラウール、反省してる？」

ラ「っく‥‥して、ますっ‥‥」

翔「何が悪かったのか、ラウールなら分かるよな？」

ラ「ふぇ‥‥ぁい‥‥」


本当に懲りたようで、喋るのも辛いだろうに、しっかりと返事をする。
早く終わらせてやろう‥‥


翔「今から10回、飛び切り痛くするからね？」

ラ「ひっく‥‥ふぇぇ‥‥」


最終通告すると、嫌そうに顔を歪めた。


翔「ソファに体預けときな。」


泣きながらも素直に従うラウール。
佐久間が座っているすぐ隣に体を預けた。
俺はラウールの腰を抱え込み、手を高く振り上げた。

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