White Dream Story -2-

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《阿部side》


ぅーん、なんか良く寝たなぁ。
俺が借りてるベッド傍で、ふっかが寝ている。
どうやらずっと一緒に居てくれたみたい。


時計を見ると6:00を指している。
早いなぁとは思ったけど、もう目が覚めてしまったので、とりあえず起きることに。


リビングを覗いてみると、ソファには照が横になっている。


起こさないように、自分の荷物を取る。
暇だし、ちょっと勉強しようかな。
今日はなんだか頭がスッキリしているせいか、すんごい捗って出来てる気がする♪
上機嫌で問題を解いていると、急にノートが消えた。


亮「えっ⁈」

照「何してんの？」


振り返ると、俺のノートを手にした照。
笑顔だけど、明らかに顔が引き攣っている。


照「ふっかまだ寝てるから、こっち来て。」


嫌だって言いたいけど、覇気が出てる照にそんなこと言えるはずもなく、大人しく着いて行く。
ソファにドカッと座った照の前に、反射的に正座する俺。


照「で、何してたの？」

亮「ぇーと、勉強‥‥？」

照「ふーん、体調は？」

亮「ぁのぉ‥‥もう大丈夫、みたい‥‥」


真っ直ぐ俺を見つめる照の視線が痛い。
気まずくて、なんだかモジモジしちゃう。
あれ？前にもこんなことあったような‥‥


照「で、良くなったからって、起きてすぐ無理するのはいいの？」

亮「ぇ‥‥ダメ‥‥かな？」

照「昨日倒れて運ばれてるのに、安静にしてないのは良いことではないと思うけど？」

亮「はぃ‥‥」

照「前回体調不良隠したときも言ったよね？
　 取り返しがつかないことにならないように、みんなで助け合うって。」

亮「言ったぁ‥‥」

照「なんで約束破ったの？」

亮「ちょっとなら大丈夫かなって‥‥
　 朝から調子悪かったわけじゃないし、次の日オフだしと思ったの‥‥」


この雰囲気は耐え難い。
余計に照と目が合わせられなくて、だんだん顔が下がっていくのが自分でも分かる。


照「阿部さぁ、さっきから言い訳ばっかりなんだけど、反省してないの？」

亮「反省はしてるもん‥‥でもぉ‥‥」

照「でもじゃないでしょ？」

亮「だってぇ‥‥照怒ってるもん‥‥」


もうこれ以上怒られたくないよぉ。

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