White Dream Story -2-

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《岩本side》


辰「おいっ！阿部ちゃん⁈」


ふっかの声で振り返ると同時に、阿部が床に倒れ込んだ。


照「阿部っ⁈」


倒れた阿部に急いで駆け寄る。
体に触れると、熱い‥‥


照「ふっか！阿部、熱あるっ！」

辰「マジかっ！マネージャー呼んでくるっ！」


急いでマネージャーの元へと走るふっか。
何度も阿部の名を呼ぶが、返事はない。
どうやら気を失ったみたい。


いつから体調悪かったんだろう‥‥
事務所に姿を現したときは、元気そうに見えたんだけど‥‥


辰「照っ！マネ呼んできたっ！」

マ「阿部さん⁈とりあえず医務室に運びましょう。」


俺は阿部を抱き抱え、ふっかとマネージャーの後に続くように、急いで医務室に向かった。
体温を計ると40度近く熱を出している。
こんな状態でよく仕事してたな‥‥
とりあえず、気がつくまでは点滴を打って様子を見ることに。


辰「俺、阿部ちゃんと照の荷物取ってくるね！」

照「おう、ありがと。」


そういうとふっかは医務室を後にした。
俺は阿部が目を覚ますまでは、ここで待機。
幸い阿部は今日の仕事は終わっている。
明日のスケジュールを確認すると、明日はオフ。
休ませてやれるな、と、一安心。


亮「ぅ‥‥うーん‥‥」

照「阿部っ⁈」

亮「ぅん‥‥あれ？ここ‥‥」

照「お前倒れたんだぞ？覚えてない？」


うーん、と難しい顔をしている阿部。
どうやら覚えてないらしい。


辰「荷物持ってきた‥‥おっ、阿部ちゃん気がついた⁈」


俺たちの荷物を持ったふっかが戻ってきた。


辰「どう？体しんどくない？」

亮「ぅーん、だるい感じはする‥‥」

照「まだ熱あるから、とりあえず今日は俺ん家に泊まれ。」

亮「えっ⁈いいよぉ、自分ん家にか‥‥」

辰「阿部ちゃん、体調悪いんだから甘えときなっ。
　 照、俺も行っていい？」

照「うん、大丈夫。」


医師から頓服薬を処方してもらい、ふっかと阿部を連れて帰宅することにした。

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