White Dream Story -2-

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《佐久間side》


大「ひっく‥‥阿部ちゃん、ありがとっ。」

亮「もう大丈夫？」


コクンと頷き、ベッドに腰掛けると、阿部ちゃんも俺の隣に腰掛けた。


亮「何か話したいことある？」

大「‥‥聞いてくれるの？」

亮「だからここに来たんだよ？」


優しい言葉に、ギュッと苦しくなる。
俺は拙い言葉で、今日までのことを話した。
阿部ちゃんは、怒ることも呆れることもなく、ただ俺の話を静かに聞いてくれた。


亮「しんどかったよね。
　 俺らが気づいてあげられなくてごめんね。」

大「ちがっ！阿部ちゃんは、みんなは悪くないっ！
　 俺が勝手に追い込んじゃっただけ‥‥」

亮「うん、どんなことでも話して欲しいよ。
　 良いことも、悪いこともね。」

大「‥‥。」

亮「ゆっくり休んで、また一緒にお仕事しよ？
　 みんな佐久間のこと待ってるからね？」


こんなことをしてしまった俺に、どこまでも優しい阿部ちゃん。
そんな阿部ちゃんの優しさも、今は何故か申し訳ないと思ってしまう。
それくらい、後悔しているのかもしれない。


亮「じゃあ俺帰るね？
　 話したくなったり、会いたくなったら、いつでも電話して？」

大「‥‥阿部ちゃんっ！」


部屋を出て行こうとする阿部ちゃんの服を掴む。
行かないで、まだここに居て欲しい。
だって、まだここ、苦しいんだもん‥‥


大「‥‥き、して‥‥」

亮「ん？なぁに？どうしたの？」

大「阿部、ちゃん‥‥お、しお、き‥‥して。」

・→←限界突破はできません（阿部/佐久間）続

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