配信の裏側に君との内緒事 (ページ45)

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淡雪の内緒事④③ ページ45

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「お疲れ様レイドくん！」

「うーいお疲れ様A」

私たちは今し方実質初コラボの配信を終わらせてきた

あの謝罪配信からもだいぶ月日がたったが、評判は上場の様で大いに盛り上がりを見せた

あまりに焦らし過ぎた様で私の配信コメ欄はプチお祭り状態になっていたのは笑った

「ふふっみんなだいぶ待っててくれたみたいだね」

「そうだなー、だから大丈夫って何度も言ったのに」

「自分が納得しなきゃ！
もしレイド君にあれ以上お膳立てされてたらきっとどんなに有名になったとしても、胸張って活動できないと思うもの」

「そーいう真面目なとこ、俺は好きだよ」

ニッ笑い褒めてくれるレイド君に少し頬が熱くなる
この男は本当に自分の顔や声が素敵なことをわかっているのだろうか…

んー小悪魔なとこあるし、わかっていそうなところが意地悪なとこだ…

「からかわないでよぉ…」

「からかってないよ
本当に好きだし」

「ん〜…ありがとう！」

少し真面目な表上で念を押すレイド君に、だいぶ感情が押され気味になり一気に体温が上がった

恥ずかしすぎて、その恥ずかしさを消したくて急いでお礼を言うとそそくさと夕食時の食器を片付けた

「さて、次はどうしようか」

「ん？もう次？」

後片付けをしつつレイド君と他愛もない会話をしていたらいつのまにか先ほどの感情は消えて、食後のコーヒーを飲みながら会話していると、レイド君からもう次のコラボの話が出た

「もちろん、どれだけ待ったと思ってるの」

「申し訳ない〜〜！」

「ははっ、違うよ
今回のことだけじゃない」

「え？」

「小さい頃からAってば俺にくっ付いて見てただけだったでしょ？
でも見てるだけですごい楽しそうにしててくれたから、当時は言わなかったけど

いつか一緒にゲームしたいなってあの時から思ってたんだから、十何年モノですよ」

少し照れながら、嬉しそうに笑うレイド君を見て
本当に彼がずっと一緒にゲームしたいって思っていてくれたんだなって嫌でもわかった

「ずっと待たせてごめんね？」

「ん、だから一回なんかじゃ満足できないのっ」

またちょっと意地悪く笑うレイド君に、私も笑い返した

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