淡雪の内緒事��⓪ ページ42
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時計を見ると1時に差し掛かろうとしていた
いけない
集中していたから、つい30分以上もお邪魔してしまった…！
この試合が終わったタイミングで切り上げよう
そう思い、物音をたてないなどの意識は残して純粋にレイドくんの配信風景を見学する事にした
突発でどうやら人とコラボをしているようで、楽しそうな掛け合いも聞こえる
「1人やった！こっちもミリ！！！」
『おっけ…』『倒した！！！』
「ないす〜！！！」
いいなぁ…私も早く一緒にゲームしたい
なんだか本来今コラボしている人よりレイドくんに近いはずなのに、今はすごく遠く感じてしまった
まぁその原因は私が負けず嫌いだからなんですけどね…
10万人まで残り2万人…
10万人くらいから生活出来るようになると聞いたことがあるので、ちゃんと仕事ですと胸が張れるところまではと、どうしてもそこの壁を越えてからレイドくんとコラボしたかった
大丈夫！
明日からは晴れて無職となった自由の身…！！！
shortもあげて歌も挑戦して、もっと長時間配信して
レイドくんとはコラボできないけど、色々な人とコラボして輪を広げるんだ！！！
試合が終わったようなのでカメラから見えない位置で手を振って部屋を出る事を伝えようと思ったが、なんだか話が盛り上がっていてなかなか気がついてもらえない…
けど時間的にも寝ないとまずいので
Aはしゃがんで机のより上に頭が出ない様にしてソロソロとレイドくんに近づく
そーっと手を伸ばしてびっくりさせない様に視界の隅辺りで手を振った
「？！」
こっちを見たレイドくんとちょうど目がパチっと合う
ビックリさせない様に頑張っては見たものの、びっくりさせてしまった様で少し顔を赤らめさせてしまった
「(ねるね、頑張ってね、おやすみ)」
声を出せないのでニコッと笑いながら、手をぐっとマークを作って前に出してみる
すると、レイドくんの手が伸びてきたので不思議に思っていると、その手はそのまま頭まで伸びてきて
ポンポンっと優しく撫でられた
おやすみの代わりだろうか
レイドくんに撫でられるのは再会したあの日とこれで2回目だけれど、心地よかった
『レイードがジャンマスだよ？？？』
「んあワリ!」
またマウスを握るために手が引っ込んでいったので、私もこれ以上長居をするのも気が引けるのでソッと部屋を出て、寝床として借りたソファーに横になった
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作者名：みずと | 作成日時：2022年12月7日 19時
