淡雪の内緒事�↓� ページ29
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今日は待ちに待ったAが来る日なのに、そういう日に限ってリスケできない様な会議が急遽入ってしまった
予定ではAはお昼前に来てくれてお昼ご飯を振舞ってくれるつもりらしい
ゲーム配信者は昼夜逆転生活が板についているやつばっかで、例に漏れず俺も朝から毎日ちゃんと起きているなんて生活は就職していた時ぐらいで、正直朝からちゃんと身なりを整えるのは辛い
けど今日だけはちゃんとしなきゃとアラームを何個もかけて起きた日に限って…
とりあえず鍵をポストに入れてAに連絡を入れてはおいたから大丈夫だろう
(あぁ、前回はAがお見送りしてくれたから今回は俺がお出迎えしたかったのに…)
どうやっても参加しなきゃいけないなら早く終わらせてしまえと仕事モードを発揮してテキパキと発言しこなしていく
Aと最近は配信活動とか色々話したり教えたりしていることが、自分にとってもプラスに働いているようで、思ったよりもスラスラと発言が出来、自分でもびっくりした
余談だがこの下心ありありの頑張りによって先方からはすごくやる気があると思っていただいたようで、すごく待遇が良くなったのには少し心が痛んだのはまた別の話…
「ういーーやっと終わった…！！！」
配信部屋から廊下に出るとリビングから微かに音が聞こえた
もう扉向こうにはAがいるんだと思うと、勝手に口角が上がってきてしまうのを必死の押さえ、扉を開ける
「お疲れ様〜」
「うっ…俺今幸せで死ぬかも…」
「え？」
直前の努力は見るも無残に敗北し、結局手で口元を隠すしか術は無かったのだった…
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作者名：みずと | 作成日時：2022年12月7日 19時
