配信の裏側に君との内緒事 (ページ24)

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淡雪の内緒事②③ ページ24

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ハルさんと3人での通話を終えた後、今日は2人とも配信はしない予定だったのでいつもよりのんびりと通話が出来そうだ

レイドくんとのこうした会話ももう日常となり、ずっと一緒にいたのではないかと錯覚するくらい素を見せれる間柄になっていた

毎日のように通話をしていればそれは時間がたくさんあるわけで、お互いの近況や離れていた時間にあった出来事、考え方や価値観など…色々と積もる話もたくさん出来た

今のレイドくんはだいぶ面倒くさがりだったり、不憫キャラでいじられて愛されてたり、ご飯をちゃんと食べなかったり

けど、文句を言いながらもずっと麻雀やFPSなどを続ける努力が出来て、ファンや周りを魅了してる

小さい頃隣にいた何度も何度も失敗してもチャレンジしてゲームをクリアして、満面の笑みで喜んで私を楽しませてくれた子には変わりなかった

不憫で結果が思うように出せなくても、それでも続ける事が出来るレイドくんは配信者としてだけでなく、人としても私は尊敬するし、レイドくんとこうやって毎日通話する時間が大好きだ

「そういえばレイドくん、今日こそちゃんとご飯食べたの？」

-「言ってるじゃん、これは完全栄養食だって」

先日ふと何食べたのと聞いてみたら、彼の専売特許のあのパンの存在を知った
たしかに完全栄養食とは謳っているが、人間それだけじゃ心が廃れるような気がして、ついつい気にしてしまうのだ

実際会ったレイドくんはたしかに細身ではあったが病的なほどでもなかったので本人がそれでいいならお節介というものかもしれないが、何を隠そう私は食べるのが大好きだし

何より子どもの頃はレイドくんも美味しそうにちゃんとしたご飯を食べていたことを知っている

「もー宅配でもいいからちゃんと文化的な食事しなよ〜
めっちゃ心配になる」

-「宅配もしてるけど配信の予定的に無理だったり
結局楽だし下手食べるよりバランスいいしなー」

一理あるし、何もせず言うだけタダ状態でこれ以上お節介を焼くのは気もひける…

「よしわかった！
次そっちに私が行くって言ったし、料理作って持っていくわ！」

-「え？！まじ？？」

一人暮らしも長い上に食べるのが好きなので、必然と自炊するようになりそれなりに作ることはできる

「いい？」

-「…すっげー嬉しいっす」

「よかった！」

こうして私は次の土曜日にレイドくんちにお邪魔することになったのだ

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