淡雪の内緒事�´� ページ20
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初コラボ配信から数週間
Aはというと以前よりも精力的に配信活動を行なっていた
その間レイドくんとコラボをするわけではなかったが、配信するたびにレイドくんファンの子達がちょこちょこ見にきてくれているようで、嬉しさも感じるがお眼鏡にかなっているかどうか少し緊張もする
もちろんコラボ時の同時視聴人数からは半分くらいになってしまったが、以前より倍以上をキープして安定している数週間だった
あと大きいのは、配信ツイートをするとたまーに誰かさんがリツイートをしてコメント欄に降臨することだろう…
もちろん嬉しいが、ほぼ初対面で接点もなかった相手に構いすぎて大丈夫なんだろうかと少し不安にもなる…
実際レイドくんとのやりとりをよく思わない人からのDMはちょこちょこ届くようにはなった
ただいいのか悪いのか、レイドくん周りの配信者ファンの中でカップリングがだいぶ受け入れられている文化があるのか、つい先日にはレイド×エムが目に止まるようになり二人のコラボを望む声の方が多くなってきたのだ
「レイドくん迷惑じゃない？」
-「全く。それにあいつらはどんな角度からでもてぇてぇを見出そうとするから、関わってたらどうやっても有り難がられる」
「そうなんだw」
毎日ではないが、私の配信が終わるとつなげることが多い作業通話ももう日常になっている
きっかけは初コラボの後、後輩ムーブをしたついでに色々配信のことなどを質問した事だったと思う
私が配信を終えると通話が始まり、質問したりお互い作業をしたり、ただの雑談を1、2時間して通話を終え、レイドくんが今度は配信を始め、私は寝る準備をしながらその配信を見るのが日課になっている
-「そいえばAって明日とかって空いてる？」
「ん？空いてるよ〜コラボする？」
-「そうそう。実は明日渋ハルカスタムでるんだけど一人出れなくなったからでない？」
「えー！いいの！？
私まだそんなうまくないよ」
渋ハルカスタムといえば、あの渋ハルの主催するやつだ
もちろん私でも知っている
-「全然おーけー
お遊びカスタムだから気楽に出てくれたら嬉しいんだわ」
「出たい！私そういうの出るの初めて！
レイドくんの過去の大会とか見ててかっこよかったから憧れてたんだ〜！」
やったー！と嬉しがっていると通話越しにモゴモゴと喋っている声が聞こえた気がするが、今は明日が楽しみでそれどころではないのだった
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作者名：みずと | 作成日時：2022年12月7日 19時
