淡雪の内緒事�´� ページ15
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「うわ、もう外明るいじゃん」
私がカーテンを勢いよく開けると、レイドくんは少し目をしぱしぱとさせて眩しそうにしていた。
いろんな話をしていたら時間が過ぎるのはあっという間で
気がついたらもう朝を迎えていた
「まあ今日は予定なかったし問題ないわ」
「私今日仕事だ…」
「あそっか。世間は平日か」
「しがない兼業ライバーですので…」
収益化も通りなんだかんだ少しずつ稼げるようになった今は、毎日配信をしつつ動画チェックもしつつSNSも見つつ…朝からフルタイムで働くのはなかなかハードなので、パートとかにしてもとりあえず一般的な生活は大丈夫だとは思うが
やっぱり何があるかわからないから会社を辞めるのはやめている…
貯金は大事…！
「休めたらよかったんだけど。今日は無理かなぁ
もっと話したかったなぁ…」
「まあまあ。また会いに来るから」
「次は私が会いに行くよ！」
「いいね。その時までに部屋片付けとくわ…」
次がある事に胸を躍らせつつも、この懐かしく楽しい時間が終わってしまうことに寂しさを感じた
でも昨日までとは明確に違う
連絡手段も交換したし
何より記憶の中の男の子は、大人へと成長したのだ
「本当に来てくれてありがとね」
「いえいえ、こちらこそ急に押しかけてごめんね
…誰かと住んでたらとか考えてなかったわ…」
「んーん。いつも配信ばっかりして家にいるだけだし…
独り身なのでいつでもウエルカムですよ…」
ええ、彼氏いないです…
なんなら配信楽しくてこの数ヶ月、ネット界隈以外とまともに交流した覚えもない
「…ほーん。ならよかった！」
「そういうレイドくんはいいんですか？
彼女とかいたら流石に申し訳なさすぎる…」
もし特定の方がいたら、急に現れた幼馴染ってだけで少し警戒するのに、その上急遽会いに来させてしまった挙句…
この数時間の自分達の状態を考えると、どうやっても土下座案件ものな気がするのだ…
会えないと思っていたレイドくんに会えて感情が大きく動いていたとはいえ、自分のしたレイドくんへの距離感を考えると罪悪感と羞恥心に飲まれそうになる
「俺も配信ばかりで、いないので大丈夫…」
「よかった…！」
「えっ」
「あっいや、彼女さんとかいたら今後会うのは申し訳ないしね…！」
「！いつでも会えるから、平日休日深夜早朝いつでも自分行けます！！！」
食い気味に話すレイドくんにつられて笑ってしまった
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作者名：みずと | 作成日時：2022年12月7日 19時
