淡雪の内緒事�´� ページ13
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「でもまさかAもVになってたとはねぇ」
「ね。私もレイドくんがVになってると思わなかったよ〜
しかもめちゃくちゃ有名配信者だし…」
「いやまぁそれほどでも…あるかな？」
照れながらもちゃんと笑いもとるレイドくん
大人な対応だ
事実を言われた時あまりに謙遜するのは良くないこともある
同じVとして活動してる私たちはその差は雲泥で。
ちゃんと相手との関係をスムーズにする言葉がスルスル出てくるところを見ると、まだレイドくんの動画や配信などをちゃんと見れてない私でも、きっとレイドくんはいろんな人とコラボを経験したりして努力してきたんだろうなぁ…と思う。
「尊敬しちゃうなぁ。
昔も難しいゲームでも一生懸命だったけど、今も頑張り屋さんなのは変わらないね」
そう言って私が素直に気持ちを伝えると
ぶあっと耳まで赤くなったと思えば、そっぽを向いてわざとらしく咳払いをされた
ふふ、照れ屋なのも変わらない
っとは言わないでおいてあげよう
「…ごほん、俺のことはいいよ…！
Aこそ、昔はゲームも見る専で全くだったのにどうして配信なんかしようと思ったわけ？
なんか配信見た時、俺がモチベーみたいなこと言ってたけど」
「そうそう！
昔はさ、こうやって肩くっつけて毎日レイドくんがゲームするところを見てたじゃん？」
そう言ってレイドくんの肩にこてん…と頭を乗せてみる。
昔は肩を寄せれば顔と顔がくっついたのに、今は私の頭はレイドくんの顔には届かず肩に乗っかるだけになった
少し、昔とは違うことを発見してむず痒くなる
けれど、今までずっと記憶の中で何度も繰り返し再生されていたシーンをまた体験できていると思うと凄く心が満たされた気がした。
「当時は見るだけで楽しいてだけで完結してたけど
大人になってもあの時のこと正直忘れられなくて、
色々思い返してた時にゲーム配信に出会ってね。
それで、ふとあの時のレイドくんの気持ちを体験してみたくなってね。それで始めてみたんだよね。」
ふふふっと笑うと、頭の上にレイドくんの頭が重なったのがわかった
「はぁ〜〜〜…」
「えっなにw
私おかしいこと言った？」
「いいえべつにぃ。」
「えー！なにそれえ
やっぱ引きずりすぎてキモかった？」
急に不安になってガバッと顔を上げると
「今顔見ないで…」
と、顔を手で隠すレイドくんがそこにいた
赤い耳が隠れてないですよ
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作者名：みずと | 作成日時：2022年12月7日 19時
