淡雪の内緒事�´� ページ12
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「狭いけどどうぞ！」
「…お邪魔します」
そう言ってAの家に通される
自分としたことが、会いに来る事に必死でお店が閉まる時間なんてなんも考えれていなかった…
こんな真夜中に女性の一人暮らしの部屋に来ることになるとは、普段の自分からは悲しい事に想像がつかない
もういい大人で、そういう事を意識しないわけではない
そりゃ俺だって男ですからね！
しかも、十何年と気になり続けてきた子ですよ。
広いとは言えないが、ちゃんと綺麗に整えられた部屋に通され
「飲み物用意するね」とキッチンに立つAを横目で見る
幼かった彼女はちゃんと大人の女性へとなっていた
ぶっちゃけすごく外見も好みである
きっとモテるんだろうなと
彼女がストリーマーじゃなくてVtuberをしてくれていて本当によかったと心から思う…
そりゃ…意識しますよ…
けど、相手は俺を幼馴染としてこの部屋に呼んだのであろう
それにそんな状況に流されておいたをするような性格では元々ないし、何よりそんな適当に扱っていい存在な訳がない
今はただまた会えた事で十分だ。
少しずつ、大切に進んでいこう。
「お酒もジュースもなんもないや〜
コーヒーでごめんね」
「んや、お酒あんま強くないし大丈夫」
今決意したばかりでお酒飲んで失敗するのはなんとしてでも避けたいしね…好都合です
Aに促されてソファーに座ると、Aもその横に座った
肩と肩がぶつからない距離
昔は毎日飽きもせずピッタリとくっついていた肩
少し離れた肩に若干の寂しさを感じるが
今は隣にいる事だけでも奇跡のように感じる
初めこそ平然を取り繕うのに苦労したが
二人で近況報告や過去話に花を咲かせているうちにそんなぎこちなさはいつの間にか消え、自然体の自分でいられるようになっていた。
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作者名：みずと | 作成日時：2022年12月7日 19時
