配信の裏側に君との内緒事 (ページ2)

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淡雪の内緒事① ページ2

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小さい頃、私には大切な人がいた。
男の子にしては可愛い顔で、青色のよく似合う男の子

何をするにも一緒がよくて、よくゲームをするのが得意な彼にピッタリくっつきながら画面を眺めては途中で寝ちゃうような、そんな何か特別なことをしなくともただただ楽しかったあの頃

ただ、今はそんな変哲もない日常すら遠い記憶で
私の思い出の中にいる彼は大人になった今でも幼いまま

私が引越しした事によって、疎遠になって早い10年以上も経ってしまった。
今のようにSNSも一般的ではなく、まだ小さい頃のわたしたちはまた会えるなんて約束を本気で信じて、何も交換していなかったのだ。

「ばかだなぁ。
こんな年月が経っても気になるくらい大切なら連絡先くらい交換しとけってはなしなのにな〜」

また会えるなんて約束が夢物語かもと気付く年齢になり相手が引っ越ししていない事を願って手紙を書くことも考えたが、
小さい頃の思い出をこんなに大切に思っているのは自分だけかもしれないと思うと怖気付き出せなかった。

そんな思いを抱きながらも日々過ごしている中、YouTubeをふと見た時楽しそうにゲームをしながら可愛らしいキャラクターたちが配信していることを知った。

アニメもゲームも大好きだった彼を昔はただ眺めて満足していたが、今なら彼と同じ立ち位置に立って彼の楽しいを感じられるのかな？

と、私はVtuberへの道を少しずつ歩き始めた。

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