7.屋上での話 ページ11
昼休み、屋上。
いつものメンバー(社長、剣持、甲斐田)と駄弁っていた。
学年は違えど仲は良く、こうして休み時間に集まるのが恒例だ。
kgm「あれ、お二人共どうしたんですか?」
社長が顔を上げそう声を出した相手は委員長とAだった。
『しゃちょ〜〜〜』
kgm「まずは挨拶ですよAさん」
『今日も顔が良いですね!!』
kgm「…はい、おはようございます......(諦め)」
Aは社長の顔を見るなり満面の笑顔を見せる。
そして剣持の方を向き直ると『剣持、甲斐田いじめるのやめなよ』と言った。
knmt「おい、僕一応先輩だからな? 敬語使え?」
『剣持の尊敬出来るところ、今の所顔だけだから…ごめんね』
knmt「此奴.........ッ!!」
kid「俺A先輩の正直なとこ好きっスよ」
『嬉しい〜、私も甲斐田好き』
kid「顔がね?」
『...よく分かってるとこも好きだよ』
甲斐田の、素直に「好き」と言える性格が羨ましい。
普段ならなんて事はない言葉なのに彼女相手には言えなくなるのは俺が臆病だからだろうか。
fw「Aちゃんはどうしたん?」
マイナスの思考が頭の中を埋めてしまう前に質問して誤魔化した。
『ん? 不破が此処に居るって聞いたから顔を見…遊びに来たんだよ』
例え彼女の目的が俺の顔を見る為だったとしてもそれでも良い。
だってそれは"不破湊"に会いにきた、と言う事に違いないのだから。
これだけで少しでも嬉しくなってしまうなんてチョロい男になってしまったかもしれない。
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作者名:アカツキ | 作成日時:2024年4月1日 12時