【銀魂】ほこたて

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「弱ェ癖に酒なんか飲むな、そもそも傷に障るだろうが」

『…副長って意外と過保護ですよね』

「そういう手前ェは案外ちゃんとしてそうで、してねぇよな」
　
　




彼と”そういう仲”になったと言っても普段と何ら変わりはない。
変化があったとすれば多少、いつも以上に口煩くなったというところだろうか。
　


　

「おい、口煩いたァどういう了見だ」

『言ってません』

「思っただろうが」

『……』

「否定しろコラ」
　
　





土方は呆れた顔で溜息を吐いたが、その表情はいつもよりも柔らかい。
　


　



『そんな顔もするんですね』

「ぁ? …どんな顔だ」

『無自覚ですか』
　


　


Aに指摘された土方は自身の顔に触れ頬を軽く引っ張る。
その行動にAは少し笑う。
　





「つか、別に良いんだよ、お前だから」

『…これ以上人タラシ発動するのはやめてください』

「はは、誑されてる自覚あったんだな」
　






今度は土方が笑って見せたが、廊下から「副長、」と山崎の声が聞こえいつものクールな表情へと戻る。
　




　

「何だ」

「調べるよう言われて居た攘夷浪士の動きについて…動きがありそうです」

「分かった。…A、お前も来い」

　





　

Aもまた腰に刀を挿し、立ち上がった。
　




　



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