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やり直せるなら出会いからやり直したいとすら思う。
 





「俺は、」
 





お前が好きだと言ったら此奴は…
 





『副長、好きです』
 




「…は?」
 





土方は顔を上げ、Aを見た。



彼女は困ったように笑って言ったが、微かに震えてるのが分かった。
 





「A、」

『すみません、私はズルい女なので』

「……」

『それでも、…』

 





そこまで言うと立ち上がり、空になった食器を片付けに行ってしまった。
 


まるで逃げるようでもあったが問い詰める事も、ましてや引き留める事もできなかった。
ただ、彼女の苦しそうな表情に胸が痛くなるのを感じ、「(嗚呼、これはいよいよ言い訳が出来なくなった)」と思った。
 


改めて自覚すると段々と笑いが込み上げてきて、緩む口元を手で覆い隠した。
土方は立ち上がり彼女が居るであろう台所へと向かった。
 







「確かに、言い逃げはズルいな、A」
「俺からは何も聞かないのか?」
 




『意地悪ですね』
『聞いて良い事がありますか?』
 





Aは振り向かず、カチャカチャと音を鳴らしながら食器を洗う手を休めたりはしなかった。
 







「好きだ」
 






ガチャ、
 




明らかに動揺した音が手元から鳴る。
 







『…そういう優しさは求めてません』



 

「嘘だと思うならこっちを見ろ」
 








流しっぱなしの水道を止め、恐る恐る振り返るAに土方は再び「好きだ」と言った。


 







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アカツキ(プロフ) - めぐぽん(*´・∀・)さん» 最後まで読んでくださり有難うございました。めぐぽん様からのコメントとても励みになりました。 (7月2日 22時) (レス) id: d828e70b5b (このIDを非表示/違反報告)
めぐぽん(*´・∀・)(プロフ) - 完結、お疲れ様です!改めて、アカツキさんのお話が好きだと思いました。また楽しみにしてます! (7月2日 12時) (レス) id: baf8bee298 (このIDを非表示/違反報告)
アカツキ(プロフ) - めぐぽん(*´・∀・)さん» 完結の目処は立っていますので更新はコンスタントに行えると思います。最後まで見守って下さると嬉しいです。コメント有難うございます (6月24日 14時) (レス) id: d828e70b5b (このIDを非表示/違反報告)
アカツキ(プロフ) - あさん» はじめまして。コメント有難うございます。かなり前に書き溜めてた作品を軽く手直ししながら載せているので至らない所もあるかもしれませんが、最後まで楽しんで頂ければ幸いです... (6月24日 14時) (レス) id: d828e70b5b (このIDを非表示/違反報告)
めぐぽん(*´・∀・)(プロフ) - 更新ありがとうございます!続きが楽しみです! (6月24日 12時) (レス) @page16 id: baf8bee298 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アカツキ | 作成日時:2023年6月21日 22時

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