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深夜にも近い時間、真選組局長室には局長である近藤と、副長の土方、隊長数名とそしてAが輪になるように座っていた。
「一番隊は西から攻め入り、二番隊で南を封鎖しろ」
「他は鼠一匹逃すな、全員捕らえろ」
広げられた屋敷の図面を指差しながら指示する土方に全員が頷く。
「明日、討ち入りだ」
Aは目線だけを動かし、周りの隊士を見渡した。
覚悟の決まった男たちの顔にAは息を呑む。
「では健闘を祈る」
近藤はそう言ってこの場を〆ると蝋燭の火を吹き消した。
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「うわ、なになに、めっちゃ真選組居るじゃん」
「討ち入りですかね?」
「早く離れた方が良さそうアルナ」
先ほどまで”かまっ娘倶楽部”にてアルバイトをしていた万事屋の3人は荷物を抱えながらその様子を少し離れた場所から見ていた。
あまりにピリピリした雰囲気に、神楽までもが気を使い「早く帰ろう」と言う。
銀時も新八もそれに同意し、再び歩みを進めたが何かを見つけた銀時は歩くのをやめた。
「銀ちゃん? どうかしたアルカ?」
「悪い、先帰ってて」
「え? ちょ、銀さん?!」
荷物を新八に押し付けると何処かへ走り出す銀時に残された二人は顔を見合わせ首を傾げた。
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アカツキ(プロフ) - めぐぽん(*´・∀・)さん» 最後まで読んでくださり有難うございました。めぐぽん様からのコメントとても励みになりました。 (7月2日 22時) (レス) id: d828e70b5b (このIDを非表示/違反報告)
めぐぽん(*´・∀・)(プロフ) - 完結、お疲れ様です!改めて、アカツキさんのお話が好きだと思いました。また楽しみにしてます! (7月2日 12時) (レス) id: baf8bee298 (このIDを非表示/違反報告)
アカツキ(プロフ) - めぐぽん(*´・∀・)さん» 完結の目処は立っていますので更新はコンスタントに行えると思います。最後まで見守って下さると嬉しいです。コメント有難うございます (6月24日 14時) (レス) id: d828e70b5b (このIDを非表示/違反報告)
アカツキ(プロフ) - あさん» はじめまして。コメント有難うございます。かなり前に書き溜めてた作品を軽く手直ししながら載せているので至らない所もあるかもしれませんが、最後まで楽しんで頂ければ幸いです... (6月24日 14時) (レス) id: d828e70b5b (このIDを非表示/違反報告)
めぐぽん(*´・∀・)(プロフ) - 更新ありがとうございます!続きが楽しみです! (6月24日 12時) (レス) @page16 id: baf8bee298 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アカツキ | 作成日時:2023年6月21日 22時