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朝、普段通り髪の毛を爆発させた銀時と、その横で同じく髪を乱したAは寝巻きのまま正座をしていた。
2人の目の前には神楽が腕を組んで仁王立ちしている。
「ど、どうしたんですか…?」
状況を理解すべく、そう質問した新八に神楽が怒涛の勢いで叫ぶ。
「年頃の女の子が居るって言うのに!!」
「2人して夜の営みをするのは!!」
「一種のでーぶいアル!!」
『(DVの事かな......)』
「私も空気は読めるネ」
「でもいい加減我慢ならないヨ!!」
「万事屋には童貞も居るアル!! もうちょい考えろヨ!!」
「ど…ッ!! 童貞って僕の事かァァァァ?! 僕の事なのかァァァァ?! 童貞関係ねぇだろ!!」
神楽の説教に飽きたのか足を崩し耳の穴に指を突っ込掻く銀時と、申し訳なさそうに項垂れるA。
確かによく見ると彼女の首元には赤い華が咲いている。
「夫婦なんだから夜の営みくらいするだろ、な? A?」
『銀時うるさい』
「え〜? 夜はあんなに良がって『銀時〜離さないで〜』って言ってた癖に?」
『貴方を殺して私も死ぬ!!』
顔を真っ赤にして立ち上がり懐から取り出した短刀を振り翳すAだったが、微かに感じる視線に辺りをキョロキョロと見渡した。
「どうどう、A、そんな危ねぇもん旦那に振り翳すもんじゃありません!!」
護身用の短剣は呆気なく没収されてしまったがそれでも拭えない違和感にAが口を開く。
『...ねぇ、万事屋って3人だけだよね?』
「そうですけど...」
『何だろう...、なんか見られてる、気がする…?』
Aの質問に新八が答えたが、彼女の『見られてる気がする』なんて言う言葉に3人は顔を見合わせて「まさか」と険しい顔をする。
「そこかァ!!!!!」
そして銀時はAから取り上げた短刀を天井へと向かって投げるのだった。
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アカツキ(プロフ) - 〇〇さん» 初めまして、コメント有難うございます。そのように言って頂けて嬉しいです。パスワードの件ですが、現在全ての作品に置いて鍵の掛かっている作品は非公開とさせて頂いています。公開の予定もパスワードをお教えする事も出来ません。申し訳ありません (4月14日 9時) (レス) id: 7588857b81 (このIDを非表示/違反報告)
〇〇(プロフ) - すごくよかったです 読んでてドキドキしてなんかもう最高でした!! あの質問なんですけどパスワードがかかってる小説あるじゃないですか、その、パスワードって教えていただけますか? (4月14日 7時) (レス) @page44 id: 6c4944cbd5 (このIDを非表示/違反報告)
アカツキ(プロフ) - 蘆花さん» 初めまして、コメント有難うございます。既に完結の目処も立っておりますので最後まで楽しんで下さると嬉しいです (2023年3月28日 12時) (レス) id: 59cea801ed (このIDを非表示/違反報告)
蘆花(プロフ) - やだステキ応援してます! (2023年3月28日 12時) (レス) @page11 id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
アカツキ(プロフ) - 東雲さん» コメントありがとうございます。出会いについてはこれから少しだけ書けたらなと思っておりますので楽しみにして下さると嬉しいです (2023年3月27日 19時) (レス) id: 61673d253f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アカツキ | 作成日時:2023年3月25日 20時