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ある部屋の一室。
そこには2人の男が対面で座り酒を嗜んで居る。
「いやぁ、高杉殿にお力添え頂けて何よりです、さぁさぁ飲んでください」
そう語り、媚びへつらうように酌をする男に、高杉は何も言わずただ怪訝そうな顔をしていた。
注がれた酒を一気に喉へと流し込みお猪口を床に置く。
こんなにも退屈な時間は無い。
「(今回は此方にも利があるから生かしてるが、さっさと殺しちまうか)」
頭の片隅でそんなことを考えていると、また男が口を開く。
「素敵な絵ですね、高杉殿もこういう物に興味が?」
それは先日高杉が気紛れに買ってきた絵だった。
高杉はふと顔を上げ、その絵に目を向ける。
「いえね? お恥ずかしながら私も芸術には興味がありまして...、趣味というか」
聞いてもいないことをペラペラと語る男の話に興味は無いが高杉は未だ黙ったまま耳を傾けた。
「知っていますか? 最近江戸で女の絵師が絵を描いていまして」
「…女?」
「!! えぇ、女です」
初めて話に反応する高杉に男は嬉々として続きを話したがそれも次第に顔が歪む。
「あまりに話題になってたので私も似顔絵を描いてくれと依頼したんですが...」
「あまりにも酷い出来でした…!!」
「路上で絵を描く女には"路上"がお似合いなようで」
静かに話を聞いて居た高杉がゆっくりと口を開く。
「…俺ァ芸術なんて大層なもんにゃ興味も知識も無ぇが、」
「俺も知ってるぜ? 絵描きの女」
傍らに置いていた刀を手にゆらりと立ち上がる高杉はそのまま鞘を抜いた。
突然の行動に男は驚き口をパクパクさせてはずるずると後退る。
「趣味だなんだと言う割には見る目が無ぇなァ?」
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ｱｶﾂｷ(プロフ) - 黒猫さん» 黒猫さん、お久しぶりです。コメントありがとうございます。終わりが見えずグダグダと更新してますがそろそろ本気で終わらせようと思います… (2022年10月26日 7時) (
レス) id: 16de2d871f (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - 衝撃的な展開！ てかお前かい！ このモブめo(｀ω´ )o (2022年10月24日 22時) (レス) @page21 id: 8c85f5adc6 (このIDを非表示/違反報告)
ｱｶﾂｷ(プロフ) - 黒猫さん» コメント有難う御座います。もう少し続きますが最後まで楽しんでいただければと思います (2022年8月23日 7時) (レス) id: 5f592be880 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - 応援してます! (2022年8月22日 21時) (レス) id: 1ec2eca413 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｱｶﾂｷ
| 作成日時：2022年8月21日 17時
