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『私は見たものしか描けません』
これらは全て己の目に映る世界なのだと、そう言った。
それが綺麗に見えればそれ相応に綺麗な絵になる。
『お役人様は気に入らなかったみたいね』
部屋をめちゃくちゃにした其奴は役人で、彼女の噂を聞いて似顔絵を描くよう言ってきたらしい。
「でもお前の絵は人気だろ」
『悪い噂程すぐ広まります』
「......」
Aは涙を拭うとまた片付けを再開して力なく笑った。
『良い機会だと思って辞めようかと』
その言葉に今度は俺が手を止める。
「描きたく無くなったのかよ」
『...いいえ、.........いいえ、描きたい』
「なら辞める理由なんて一つも無いな」
『...』
「俺がお前の絵を見たいんだよ、だから辞めるなんて言うな」
俺だけじゃない、彼女の絵は他の人の心をも動かしている。
そんな勝手な野郎一人が原因で見れなくなるなんて許せない。
『...眩しいです』
「え? あー、西日が直に当たってんな、カーテン閉めるか」
『......』
ある程度片付けを終える頃には日が沈み初め、窓から差し込む光が彼女と対面している。
カーテンを閉めようと立ち上がると『銀時さん』と再び名前を呼ばれた。
『ありがとうございます』
優しく微笑む顔が泣いた後とは思えない程、あまりにも綺麗で心臓が痛くなった。
嗚呼、俺にも彼女の様な絵が描けたなら、その笑顔を描きたかったな。
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ｱｶﾂｷ(プロフ) - 黒猫さん» 黒猫さん、お久しぶりです。コメントありがとうございます。終わりが見えずグダグダと更新してますがそろそろ本気で終わらせようと思います… (2022年10月26日 7時) (
レス) id: 16de2d871f (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - 衝撃的な展開！ てかお前かい！ このモブめo(｀ω´ )o (2022年10月24日 22時) (レス) @page21 id: 8c85f5adc6 (このIDを非表示/違反報告)
ｱｶﾂｷ(プロフ) - 黒猫さん» コメント有難う御座います。もう少し続きますが最後まで楽しんでいただければと思います (2022年8月23日 7時) (レス) id: 5f592be880 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - 応援してます! (2022年8月22日 21時) (レス) id: 1ec2eca413 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｱｶﾂｷ
| 作成日時：2022年8月21日 17時
