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16. ページ17

 





 
ドンッ、チャッ、ドドンッ!!


 





祭囃子の音が響く。
Aが居なくなって3週間が経とうとしている今日、江戸では祭が行われていた。

 



笠を深く被り歩く屋台村は彼女の好きな林檎飴やらが出店として並んでいる。




隠れん坊なんかしてないで、出て来てくれりゃ買ってやるのに。
どうやらそうは言っても彼奴は出てきそうにない。

 
 








「まーだ見付けられねぇの?」




 
 




背後から声が投げ掛けられる。
それは知っている声で、己に言っているんだろうと理解できた。

 



振り返るとそこには着物を片肌脱ぎし中にインナーを着ている一風変わった男。


 









「銀時......」


 






睨みを利かし、其奴の名を呼んだ。
銀時は自身の銀髪頭をガシガシと掻き毟り大きな溜息を吐き出す。


 
 
 





「あーぁ、そんなんだから愛想尽かされちまうんだよ」
「...お前はいつだって、見付けてもらう側だもんな」
「彼奴が何処に居るかなんて知らねぇだろ」

 
 









呆れた様な、怒っているような、そんな言い草だった。



 
 
 






「彼奴は、...Aは何処にいる」


 
 
 







俺の質問に今度は驚いた顔をした後悪戯に笑う。


 
 







「ふは、随分必死じゃん」
「でも教えてやらねぇよ」

 








冷たい目だった。
何だ、"まだ"そんな目が出来たのか。



 
 






「お前が見付けなきゃ意味がない」
「Aは、お前に見付けてもらいてェんだよ、......高杉」





 




それがどういう意味かお前に分かるか?


 


それだけ呟くと銀時は踵を返し、祭りを楽しむ人混みの中へと消えていった。
彼奴にそんな事を言われるのがどうしてか無性に腹が立ったが、同時に己にもムカついた。








 




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アカツキ(プロフ) - 紅さん» コメント有難うございます。そんなに長くならずに完結すると思いますがもう少し付き合いくださいませ (2021年3月29日 18時) (レス) id: 716f2c046c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 応援してます!!更新待ってます! (2021年3月29日 13時) (レス) id: b08ab2dbca (このIDを非表示/違反報告)
アカツキ(プロフ) - 東雲 晄さん» 東雲さん、お久しぶりです。前作に続きコメント有難うございます。高杉落ちは毎度暗い感じになりがちですが、雰囲気を楽しんでもらえればと思います...! 見守ってくださると嬉しいです (2021年3月25日 18時) (レス) id: 6533fa6fd3 (このIDを非表示/違反報告)
東雲 晄(プロフ) - お久しぶりです!前作から来ました!晋助夢ありがとうございます!続き楽しみにしてます! (2021年3月25日 17時) (レス) id: 91bd77f472 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アカツキ | 作成日時:2021年3月25日 0時

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