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「貴方に執刀してもらいたいのです」
『私じゃ先生を助けられない』
「誰にも無理ですよ」
髪の長い男は白い布団の上に座り、ニッコリ笑っていた。
「誰がやっても同じなら」
「貴方に、...Aにやってもらいたいのです」
それはとてもとても残酷な願いだった。
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.
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ピピピピピッ
「A先生…? 終わりましたよ」
『あっ、ごめんなさい… はい、問題無さそうですね』
「良かった」
患者に検査結果を伝え見送る。
ボーッとしてちゃいけないと両手で頬を叩き切替える。
そこに「うわ、何今の音」と姿を表したのは銀時だった。
『何でもない、銀時はどうしたの』
「二日酔いでさ〜、薬無い?」
『それなら内科だよ、坂本先生に言いな』
「こんな時に彼奴の声聞いたら死ぬマジで」
『あぁ......大きいもんね、声』
Aは立ち上がりポーチから薬を取り出す。
処方は出来ないからと、市販の物を渡した。
『そんなに飲んだの?』
「昨日、土方とな」
『珍しい、いつの間に仲良くなったんだ』
「仲良くねぇよ」
未だガンガンと重いであろう頭を抑え、診察用に置いてある硬い簡易ベッドに腰を下ろした。
『私は坂本先生と飲んでたけどね』
「まじ?」
『まじ、しかも誘ったからって奢ってもらっちゃった』
「うっわ、俺もそっち行けば良かった」
銀時は覚えていないと思うが、昨日の飲み代を払ったのは土方である。
しかしこの場に居る2人はそれを知らない。
『銀時はさ、人は死んだらどうなると思う?』
「え、何、心理テスト?」
『天国とか地獄とかそういうのが一般的というか』
「そうなー、俺は......」
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アカツキ(プロフ) - 美咲さん» 初めまして、コメント有難うございます。書きたいと思い続けて数年経った医者パロなのでかなり自己満ながらドキドキしつつ書いています。更新速度は気紛れですがお楽しみ頂ければ幸いです (2020年10月17日 21時) (レス) id: cb25f868cb (このIDを非表示/違反報告)
美咲(プロフ) - 今、私が求めていた医者パロを、ありがとうごさいます!更新頑張ってください! (2020年10月17日 18時) (レス) id: 5f3a224cad (このIDを非表示/違反報告)
アカツキ(プロフ) - Sakuraさん» 今回も早速のコメント有難うございます、お待たせしました...! 何度も考えつつ知識が無いので書かずにいた医者パロ... 不慣れですが温かい目で見守っていただければと思います。よろしくお願いします (2020年10月15日 22時) (レス) id: 5f592be880 (このIDを非表示/違反報告)
Sakura(プロフ) - 新作待ってました…!!!!!病院舞台とか私得でしかないです笑 更新頑張ってください! (2020年10月15日 22時) (レス) id: 321ab1938b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アカツキ | 作成日時:2020年10月15日 22時