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三十三話 ページ36

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「「扇子?」」



『そう』




腕を組む2人に私は頷く。

清光は着物だったので、取り敢えず出陣服の上着を脱いでもらった状態。マフラーは取りたくないと言われたのでつけたまま。春だぞ…


話が逸れてしまったが、複数のもので、しかも自我が無いものを操るには、意識を集中せねばならなく、桜を操るのは難しい。

だから、桜を誘導する物が欲しいんだ。





『合唱隊とかに指揮者がいるように、桜の指揮者を作りたいんだ。指揮者は私、指揮棒を扇子にしたいの。

いいデザインの物を探したいから手伝ってくれない?』





私がそう聞くと、二人はニッコリと微笑む。






「勿論。任せてよ」



「ボクも頑張るね!」



『ありがとう!

行く店は決めてるから、早く買って昼餉にしよう』





2人の好きな食べ物ね!

そう付け足すと、あからさまにやる気を出した2人。

デパートにはセンスの専門店があって、店に着くと、2人は楽しそうに扇子を見ていた。

私もふらふらと扇子を見て周る。


出来れば桜模様かな…もう私の特許みたいなところあるし。





「主!」




清光の私を呼ぶ声。




『どしたー?あと外では名前で呼んでねー』


「あ、ごめん」


「あるじさん、これ見て!」



『乱ちゃん、聞いて…っこれ』




私は2人の指差した扇子を見て、目を見開く。





『すっごく綺麗だね…』



「一本の枝に桜の花弁が散る様子が描かれているだけなのに、すっごく綺麗じゃない?

みつけたのは加州さんだけどね!」



「へへっ…主、好きそうだなって…」



『うん、これにする!

ありがと、2人とも!』








ーーーーーー








『まだ10時過ぎか…』





私は小さく呟く。





「10時は、巳四つ時だよね?」



「うん。あるじさん、まだお昼には遠いね、どうするの?」



『うーん、用事は済んだから早めに食べる?朝ごはん食べてないから、普通にお腹空いてるんだよねー…』




食べるか、と言うと2人は喜んで、すいぱらって所に行きたい!と言っている。

以前桐人が行きたいと言って左文字組連れて行ったんだよなぁ…






『いいよ。行こっか』



「「やったー!」」





2人は楽しそうに笑い桜を舞わせる。


今日は桜の木に花がついているから、騒ぎになりそうにはない。

綺麗に散っていく桜を眺めて、私は笑みをこぼした。





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宇宙_Sora(プロフ) - 紺青さん» コメントありがとうございます。 紺青様の作品には劣りますが、そう言っていただけてうれしいです。 その楽しみに応えられるよう、精一杯努めさせていただきます。 (3月16日 9時) (レス) id: f2302e1efa (このIDを非表示/違反報告)
紺青 - すごく素敵です。続き、楽しみにしています! (3月15日 20時) (レス) id: 2583f0b797 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:宇宙_Sora | 作成日時:2019年3月4日 18時

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