【d!】未来へのカウンセリング【shp】【完結】 (ページ9)

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春の風と共に窓から桜の花びらが舞い込む季節。

塩戸はいつものように煙草を吸いながら窓から見える桜に手を伸ばしおはようと声をかけた。

「さぁA仕事の時間やぞ

今日も頑張ろうな」

そう言うと煙草を灰皿へと押し付けて白衣を羽織った。
しばらく待てばｺﾝｺﾝとカウンセリングの質の扉がノックされ新顔な患者を迎え入れる

「はじめまして、カウンセラーの塩戸平和と申します。それでは未来へのカウンセリングを始めましょうか」

君が居ない何度目かの春。

俺はAを忘れない。

Aが言っていた人の心に虹をかけるカウンセラーになるなんて夢は、ちょっとばかし俺には荷が重い気もするけれど、きっと俺ならできるとAは根拠のない自信を引っさげて笑うだろう。
君が傍にいてくれるなら俺は患者の未来を切り開くよ君が俺にそうしてくれたように。

「ありがとうショッピ。私はここに居るよ。
あなたのそばで幸せな夢を見るね」

俺の最愛の彼女は未来への希望を切り開くことが出来るカウンセラーになるのが夢だった
。

今では俺の夢でもあり彼女は俺の未来を切り開いてくれた最高のカウンセラーだ。