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･
「…お邪魔します」
将「しばらく誰も帰ってこないから楽にしててね」
…誰も帰ってこない…？
サラッと言ったけど…じゃあこの家には2人きり？？
どうしよう、痛いくらいに波打つ心臓がうるさい。
･
田島くんの部屋は階段を上がったすぐの所にあった。
ドアには "しょうご"と書いてあるプレートが掛けてあって、聞けば小学生の時に図工の授業で作ったらしい。
それを大事に今でも使ってる辺りが田島くんらしくて好き。
将「そんな綺麗じゃないけど…どうぞ笑」
そう言われて入った部屋の中はお世辞とかそんなもの要らないくらい本当に綺麗だった。
「ううん…私の部屋よりすごい綺麗だよ？笑」
将「ほんと？笑 でもね実は昨日すごく掃除した〜笑」
あれ…言っちゃったらかっこ悪いか笑
なんて頭をかきながらはにかむその姿は何だか付き合い始めたあの日を彷彿とさせるようで、緊張していた私もつられて自然と笑顔になる。
将「ちょっとジュースとか持ってくるね」
そう言って田島くんが下に降りていった後、私は思わず部屋をぐるっと見回してみる。
すると机の上に私の写真が飾ってあることに気づいて、その写真の中の私は見たことないくらいに眩しい笑顔で笑っていたことにもまた気付く。
…いつ撮ってたの…こんなの…
でも、カメラが好きな貴方だから、きっとこんなに自然な私の表情を収めることが出来たんだろうな。
･
将「お待たせ〜オレンジジュースで良かった？」
「…あ…うん、、ありがとう田島くん」
将「ついでにお菓子もいっぱい持ってきちゃった…んふ笑」
「…田島くん」
将「…ん？」
「…私ね…田島くんのことがすごく好きだよ」
将「…え？」
「…好きだからもっと一緒に居たいし、もっとくっついていたいし…その…もっと触れて欲しいって思っちゃう」
将「…」
「…って…ごめん、私急に何言ってるんだろ…気持ち悪いよね、ごめん今の忘れ」将「無理だよ」
「…え？」
将「忘れるなんて無理」
将「多分俺が悪いよね…そんな不安な気持ちにさせちゃったのは」
「違うの、田島くんが悪いんじゃなくて」
将「俺もね…Aちゃんのことがすごく好きで、好きすぎていつか歯止めが効かなくなりそうで必死に抑えてたから」
「…そうなの？」
将「うん」
･
将「…Aちゃん目瞑って」
初めて感じたその感覚はきっと一生忘れない。
これからも私たちのペースで、ゆっくり行ければいいから。
fin
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湊(プロフ) - あいうさん» コメントありがとうございます😭そのお言葉が本当に本当に私の創作意欲に繋がります…！！至らないところだらけだとは思いますがこれからも読んでくださると嬉しいです💓 (2022年6月5日 21時) (
レス) id: 24b5647c5f (このIDを非表示/違反報告)
あいう(プロフ) - どのお話もキュンキュンしながら読ませていただいてます！これからも更新楽しみにしてます(*^^*) (2022年5月29日 19時) (レス) @page47 id: e27a4b5f22 (このIDを非表示/違反報告)
湊(プロフ) - みちゅさん» コメントありがとうございます😭JO1の方もそうですが特にINIの短編は上手くいってる自信が無かったので本当にコメント嬉しいです😭今JO1の方が少しスランプなんですが、頑張ってお話書くので読んでくださると嬉しいです💓💞 (2022年5月19日 9時) (レス) id: 24b5647c5f (このIDを非表示/違反報告)
みちゅ(プロフ) - 最後のページ見て梓さんと湊さんが同一人物だったことにとても驚いてます、！INIの短編集もJO1の短編集も大好きです！これからも楽しく拝見させてください^^*更新楽しみにしてます！ (2022年5月18日 18時) (レス) @page44 id: 57d3c5b235 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：湊 | 作成日時：2022年2月13日 2時
