55.唐突なワード ページ6
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――お父さん？
とうっかり口を吐きそうになって慌てて飲み込んだ。
敵意はなさそうとはいえ、まだ何者かも分かってない神様に軽率な事は言えない。
｢……その人がどうかしたんですか？｣
咄嗟に探るような言葉を投げてみる。
すると、ホソクと名乗った神様はニコッと笑った。
｢兄さんはここの土地神だからさ、社を分けてもらおうと思って｣
｢社を？｣
｢ここ、空いてるみたいだし。住むにはちょうどいいんだよね｣
この二人はお父さんがもうこの土地の土地神じゃない事を知らないんだな。
暢気な雰囲気に当てられて、私は少しだけ肩の力が抜ける。
……でも、どこまで話せばいいんだろう。
｢アー、でも、最近ここら辺はソクジンって神様が仕切ってるみたいですよ？｣
｢エッ｣
｢……それは困ったな｣
｢ユンギさんは？ どうしてるの？｣
｢ソクジンって誰だ？｣
私に掴みかからんという勢いで二人が顔を近づけてくるので、私は思わず仰け反った。
パタパタパタパタと羽根がそよぐ音がやかましい。
｢えっと、お二人はそれを知ってどうするおつもりなんですか？｣
｢どうするって……どうしよう？｣
｢相手の出方によるだろ｣
とうとう顔を見合わせた二人。なんとも緊張感が足りない気がする。
ハアッと思わず溜息が出た。私以上に何にも知らなさそうだ。
｢あの山、ソクジンさんが居ます。あと、ユンギって神様は羽根が壊れて寝たきりです。ついでに言うと、その二人はめっちゃ喧嘩してます｣
｢｢えっ？！｣｣
｢……で、詳細はここの石に描いてあるっぽいです｣
ピッとそこら辺に散らばった石を指差すと、二人はドタバタと石の方に走っていった。
あの羽根、飛ぶのに使ったりしないんだろうか。
｢ユンギ兄さんが負けてる？！｣
｢ソクジンって聞いた事あるか？｣
｢大陸系じゃない？｣
｢ここもやられたのか……｣
しゃがみこんで石相手にブツブツ言う二人の背中を見下ろした。
ぴょんぴょん飛び回るように石から石へと移動する二人にその都度ついていく。
私の存在なんかそっちのけで、なんとなくの事情を悟ったらしい二人は困った様子だった。
｢うわ〜困ったな｣
｢他に行くか？｣
｢いや、でも兄さんどうする？｣
｢ううん……｣
という相談をしているかと思えば、二人はとうとう私の気になってた小さな石に近づいて、言った。
｢贄制度ってまだ残ってたんだ｣
｢まあ、ここは"あれ"がまだ残ってる場所だからな｣
――…………ん？！
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sai(プロフ) - カナタさん» ちょっと抜けてるナムジュンめっちゃ好きで、好きが高じてこうなりました 笑 ハーレムになってからが本編です……！ (2020年4月10日 17時) (
レス) id: 00e0a369b0 (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - ナムジュン可愛いです(笑)求婚の貢物届けるナムジュンと知ってても教えないお父さんが(笑)ヒロインちゃん・・・イケメン神様達のハーレム羨ましい(´；ω；`) (2020年4月10日 1時) (レス) id: 684671b8cd (このIDを非表示/違反報告)
sai(プロフ) - カナタさん» 完結までありがとうございました！ その後も読んでもらえて嬉しいです〜ジミンちゃんは許しませんよ 笑 ぼちぼち続くので、また読んでやってくださーい！ (2020年3月23日 15時) (レス) id: 00e0a369b0 (このIDを非表示/違反報告)
sai(プロフ) - LiLiさん» ありがとうございます〜 オチだけは決めてたので、楽しく読んでいただけて何よりです！ (2020年3月23日 15時) (レス) id: 00e0a369b0 (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - 凄く面白かったです！最後はみんなで仲良く暮らせてよかったです^^テヒョンの自分だけ仲間外れ感からの第一志望に笑いました(笑)ジミンちゃん許してくれたの？(笑)お父さんしてるユンギさんも可愛いかったです！番外編などあったら是非読みたいです^^完結お疲れ様でした (2020年3月20日 2時) (レス) id: 684671b8cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sai
| 作者ホームページ：https://twitter.com/xxx___sai/
作成日時：2020年2月27日 10時
