66.ピンチ ページ17
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背後ではドーン、ドーンと定期的な爆音と爆風が起こっている。
目の前がチカチカ光るので、社の中を探すのに少しだけ役に立った。そもそも社自体も半分無くなってるし。
がらんとした社の中は扉どころか柱も殆ど無く、自ずと目の前にある御神体らしき鏡に目がいった。
｢……アレ？｣
｢アレしかないですね｣
みんなでゾロゾロ曇った鏡に近づいた。
歪んで映る自分の顔をじっと見つめている間、ジョングクくんは鏡の裏を眺めていたし、テヒョンはペタペタと棚を触っている。
｢違くない？｣
｢でも、他に何も……｣
ジミンさんがそう呟くや否や、一層激しい光が差し込んで、すぐにドォンという轟音が鳴り響く。
ガタガタと社が震えて、ミシミシと嫌な音が上から聞こえてきた。
｢……崩れそうじゃない？｣
｢……多分｣
｢逃げなきゃ！｣
グラグラと社が揺れているように見えて、サーッと顔が青ざめる。
多分、崩れそうなんじゃなくて、現在進行形で崩れている。
慌てたようなジミンさんの声に急かされるように、テヒョンがダッと駆け出した。
向かっているのは最初に破壊された社の半分の方。
｢こっちじゃなくない？！｣
｢とりあえず離れなきゃ！｣
｢いや、建物こっちに傾いてきてますよ！？｣
｢ヤバいヤバい！｣
ギャーギャーと言い合っているうちに、遂にバランスが崩れた社の天井が此方へと向かって倒れてきた。
ベキベキ、ミシミシと乾いた木の折れる音が響き渡る。
｢うわー！｣と、最後を走っていたジミンさんが切羽詰まった声を上げて、無意識に私は手を伸ばした。
ジミンさんを引っ張ろうとしたのか、単に伸ばしただけなのか、それとも"瓦礫を受け止めよう"としたのかは自分でもよく分からない。
――……ただ、咄嗟に出てきたあの変な力で、倒れかけた社がぴったりと動きを止めただけ。
｢うわ〜…………あ？｣
｢A！｣
｢A先輩？！｣
相変わらず軋み上げる社は崩壊を続けていたけれど、私の周りだけは上手いこと動きが止まっていた。
｢……ありがとう、Aちゃん｣
｢どういたしまして｣
青い顔をしたジミンさんがアワアワとお礼を言ってくれる。それにカッコよく返してみたはいいけれど……
｢……ど、どうしよう｣
｢どうしたの！？｣
｢一瞬でも力抜いたら、埋まる｣
変な力は全然使いこなせていないから、変に力を抜いたらパッと消えてしまいそうな程不安定。
しかも、なんか、床がどんどん沈んでいるような気がしてきた。
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sai(プロフ) - カナタさん» ちょっと抜けてるナムジュンめっちゃ好きで、好きが高じてこうなりました 笑 ハーレムになってからが本編です……！ (2020年4月10日 17時) (
レス) id: 00e0a369b0 (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - ナムジュン可愛いです(笑)求婚の貢物届けるナムジュンと知ってても教えないお父さんが(笑)ヒロインちゃん・・・イケメン神様達のハーレム羨ましい(´；ω；`) (2020年4月10日 1時) (レス) id: 684671b8cd (このIDを非表示/違反報告)
sai(プロフ) - カナタさん» 完結までありがとうございました！ その後も読んでもらえて嬉しいです〜ジミンちゃんは許しませんよ 笑 ぼちぼち続くので、また読んでやってくださーい！ (2020年3月23日 15時) (レス) id: 00e0a369b0 (このIDを非表示/違反報告)
sai(プロフ) - LiLiさん» ありがとうございます〜 オチだけは決めてたので、楽しく読んでいただけて何よりです！ (2020年3月23日 15時) (レス) id: 00e0a369b0 (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - 凄く面白かったです！最後はみんなで仲良く暮らせてよかったです^^テヒョンの自分だけ仲間外れ感からの第一志望に笑いました(笑)ジミンちゃん許してくれたの？(笑)お父さんしてるユンギさんも可愛いかったです！番外編などあったら是非読みたいです^^完結お疲れ様でした (2020年3月20日 2時) (レス) id: 684671b8cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sai
| 作者ホームページ：https://twitter.com/xxx___sai/
作成日時：2020年2月27日 10時
