7、「颯斗」 ページ8
〜翌日〜
リン…ゴーン…
コンコン
龍「失礼します。赤羽様がいらしております」
貴「…ん、わかった…リビングに呼んでおいて」
龍「かしこまりました。」
貴「…着替えよ」
〜リビング〜
カルマ「おはよ、A」
貴「ん、おはよ」
龍「A様、奥様がお呼びです。」
貴「…どこにいる？」
龍「ここへ御越しになるようです」
キィ…
「あら、お友達…？」
カルマ「はい、お久しぶりです。幸子さん」
幸子「あらあら、相変わらずね。カルマくん
颯斗？カルマくんが来てるならそう言ってくれればよかったのに」
貴「母さん、ごめん。俺、もう行くね」
カルマ「A…？」
幸子「あら？Aってどなたかしら…
カルマくん、"彼"は颯斗(はやと)よ？」
カルマ「あぁ、そうでしたね^ ^ では、失礼します」
幸子「いってらっしゃい((ニコッ」
カルマ「へー、それでかぁ…」
貴「養子で引き取られた時、母さんだけは、俺を"颯斗"と呼んだ
そんなに似てるのかな…？」
カルマ「颯斗は生まれつき体が弱かったんだ
ある日、学校からの帰り道
あいつは発作を起こして道端に倒れてた
それを見つけた俺はダメもとで救急車呼んだけど…」
貴「…なんで、カルマ颯斗の事知ってんの？」
カルマ「…まあ、"親友"だったし？」
貴「…そっか、」
カルマ「…地雷踏んだ感じ？」
貴「…いーや、ただ…」
カルマ「？」
貴「…今の両親や…赤羽にとって俺は
颯斗の代わりでしかないんだなって、そうわかったから」
カルマ「違う…！」
貴「…ごめん、俺…先行くわ」
カルマ「A…！！」
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作者名：秋雨橙俐 | 作成日時：2013年11月18日 21時
