次はさせて下さい 4 【降谷零/安室透/怪盗キッド】

episode 138 ページ10

『降谷さんの事なら一晩中考えてましたけど…』

安「…」

『昨日の事もあって、頭から離れなかったんですから…』

安「…っ」

車で隣のビルから飛び出した時は
本当に心配した…

その後も血まみれだったし
降谷さんの体調の事ばっかり考えていたのは事実

『けど、元気そうな御姿が見れて良かったです』

これは、本心
安室さんに対して本当は言ってはいけないが
これだけは言いたかった

降「昨日は泣いてばかりいたのにか？」

『な！』

降「俺の腕の中で、中々泣き止めなかったAが俺の事を一晩中考えていてくれて嬉しいよ」

『〜っ！！！』

降谷さんに戻るなんて…

降「これで、少しは俺の事も1人の男として見てくれると嬉しいんだがな…」

『知りません！』

降「俺だって嫉妬したんだ…」

『何にですか？』

降「…Aの幼なじみ君に」

『幼なじみ君…』

もしかして…

『快斗の事ですか？』

降「彼に対して気を許している部分がたくさんあるだろ？」

『そりゃあ…家族のような存在になってて…』

気を許しているという言葉が当てはまるのか分からないが…

降「家族のような…か」

『？』

安「お手をよろしいですか？」

『え？』

また、雰囲気が変わる
本当に上手い…

『散歩するんじゃ…』

安「少し気が変わりました」

『え…』

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