次はさせて下さい 4 【降谷零/安室透/怪盗キッド】

episode 148 ページ20

私の前に降谷さんが立って
快斗と向かい合う形になっている

『降谷さん…』

降「せっかく、労ってもらえる1日を台無しにはしたくないので」

快「…Aは、どうしたいんだよ」

『え…』

どうしたいってどう言う意味…

快「Aが、そいつと一緒に居たいなら
俺は見送る」

『…』

降｢それは、いい提案だな。
Aに決めてもらおう｣

快｢ほら、こいつもそれがいいって言ってんだから｣

『ほらって言われても…』

急にそんな事を言われても困る…
ここで、降谷さんと居たいって言えば
まるで快斗を拒否したようにもとれる

快斗といたいと言えば
降谷さんと距離をとっているようにも思われる

降｢A｣

快｢A｣

『…』

2人の手が私の前に
どちらの手も握ることが出来ない

『私は…』

降｢…｣

快｢A…｣

どちらの手も取れない
今はまだ、自分の気持ちと向き合うことが出来ない

『どちらの手も取りません』

降｢…｣

『なので、このまま3人で一緒にいませんか？』

快｢な…なんでそうなんだよ｣

降｢それが、今の答えか？｣

『はい…』

快｢…ったく｣

『快斗…』

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