名探偵コナン 短編集 【怪盗キッド/黒羽快斗/工藤新一/安室透/降谷零/江戸川コナン】

失った笑顔 1 【工藤新一】 ページ25

アイツの笑顔を守ることが出来れば
それだけで良かったんだ
なのに最近は泣かせてばかりだった

昨日もまた、小さな事で口論になり
今日は謝りにAの家まで来たんだが

新｢開けてくれねぇか…｣

何度もインターフォンを鳴らしているが
返事がない

新｢仕方ねぇな…。また後で来るか…｣

Aの部屋を後にしようとした時に隣の人がたまたま部屋から出てきた

｢あら、あなたAさんのお知り合い？｣

新｢まぁ、そうですね｣

｢昨日は大変だったわね。｣

新｢大変だったって何ですか？｣

何も聞いていない
まさか…Aに何かあったのか…

｢昨日、Aちゃんが最近悩まされていたストーカーが部屋の前で待ち伏せをしていたみたいで襲われたのよ…｣

｢犯人は刃物を持っていてね…抵抗したAちゃんは少し切りつけられたみたいで今は病院じゃなかったかしら…｣

新｢！？｣

嘘だろ…
ストーカー…刃物で切りつけられた…
あいつストーカーの事なんて何も言ってなかったのに

新｢どこの病院か、分かりますか？｣

｢ええ、確か…｣

病院を教えてもらい慌てて駆け出す。
Aが怪我をした…
俺は何をやってるんだ…

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