次はさせて下さい 【降谷零/安室透/怪盗キッド】

episode 29 ページ30

美術館について指定された
悲しげな女の絵の前にきた

怪盗キッドが予告した時間よりも
全然早いんだけど…

『ここで、あってるよね…』

降｢悲しげな女の絵に何かあるのか？｣

『あ…この絵を見ているとなんだか自分と重なるんですよ』

降｢Aと？｣

『自分の気持ちに素直になれず
男の人に振り回されて、あげく捨てられた』

降｢それがAと重なるのか？｣

『まぁ、そんな所ですかね』

この絵のモデルがそうだったと
快斗が言っていた

快｢悲しげな女の絵のモデルは
19世に街中の男を虜にする女が現れたと噂が経つほどの美人がいたそうだ｣

快｢だが、その女性はただ1人の人を一途に愛していた。しかしその男は女性の体さえ手に入れば後は要らないっていう最低なヤツで女性と関係をもちその後は、知らない男を家に呼び彼女に相手をさせ自分は金儲けをしていたらしい｣

快｢それでも、女性は自分の気持ちを押し殺して好きな人の為ならと彼の助けになりたいと自分の体を差し出し最後には彼に捨てられてしまう…そんな悲しい過去のある絵…らしい｣

『好きな人に一途に…か』

私にもそんな過去がある
結婚の約束までして家も決めて
お金も貯めて
全部順調だったのにある日突然いなくなった

そんな思い出したくもない暗い過去

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