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翌日も朝からバタバタと
準備、撮影と進み
あっという間に撤収〜!
と、荷物をまとめて
事務所行きの荷物はバンに押し込み
荷物と車で帰る組以外は解散になった
手持ちで用意してきた小道具も
会社の経費で会社の持ち物になるため
行きよりかなり身軽な状態で帰ることになり
また次のバイトは久しぶりに
"衣装部屋"という物置の整理だな〜
なんて、計画を考えながら歩いていたら
後ろから山森さんに呼び止められた
「Aちゃーん、みんなで一緒に帰ろ〜!」
ありがたく合流すると、
"みんな"の中に渡辺さんもいて
ちらっと山森さんを見ると得意げな笑みで
気を利かせて下さったありがたさと
恥ずかしさで、こっちも照れ笑った
慣れない場所をぞろぞろと
スマホを頼りにみんなで駅を目指す
歩道なので自然と2列になって
渡辺さんの隣を狙うのも
明らかすぎる気がして
山森さんの近くを歩いていたけど
気がついたら、かれこれしばらく
隣が乾さんで
ini「あ、何かこのお店美味しそうじゃない?」
とか、「あ、マンホールの絵柄さっきと違った!」
とか、実況のように視界に入って
気になったことをひとりごと?なのか
私に言ってるのか分からないトーンで
呟いているのが面白くて、
つい笑ってしまった
ini「笑わないでよ。笑
見慣れないものって気になったりするじゃん。笑」
『そういう意味で笑ったんじゃないです。笑
今日も撮影少し覗いてましたけど
乾さん、そんなに喋るイメージなかったので
そういう小さいことで反応してるのが意外で。笑』
本人も 確かにそうかも! と笑いながら
ini「撮影中はさ、ほら、あれじゃん、
言っても年上ばっかりだからさ
撮影中だし、そんなに喋れないじゃん。
ちょっと、その反動でちゃったかも。笑」
あぁ、そういうこともあるのか
と、また笑ってしまった
撮影を見ていると
本当にQKの人たちは
同じ人間じゃないんじゃないか?
と、思うようなことが多いけど
当たり前だけどちゃんと同じような
共感できるような感覚もあって安心した
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作者名:ぴょん | 作成日時:2022年1月11日 23時