隣の席が気になった【天童覚】

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白鳥沢の男子バレー部は
全国でも強豪校と有名だけど
試合を見るのは初めてだった


当日、友達も誘って見に行ったら
すでにギャラリーは結構埋まっていて
校内での注目度の高さは一目瞭然


目立たない端の方にいたにも関わらず
先輩達の目を盗んで挨拶してくれた牛島くん


....と、それにつられて振り向いて
私達に気づいてびっくりしている天童くん。笑



『....可愛いなあ』


？！？！？！「誰が？！牛島？！」


うっかり自分でも知らないうちに
声にでてしまっていて
慌てて口をおさえるも
聞き逃してはくれない友達たち



ふいに思ったことが口から出ただけで



決してそれ以上でもそれ以外でもなくて



ホントにただ言っただけ



なんて、誰も信じてくれなかったけど



「どっち？誰見てたの？牛島？天童？！」

「牛島でしょ、次期エースでしょ」

「そりゃそうだよね、誰がどう見ても優良物件だわ」



.....




「え？！うっそ、まさか....」



そんなにびっくりしないで

ホントに今、この瞬間

ただそう思っただけだから



友達に言い聞かせたのか
自分にそう言い聞かせたのか



恥ずかしさもあって必死に念押しした

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