幼馴染にキスされた【孤爪研磨】 (ページ36)

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何度も夢見て、覚悟して
いつどうすればいいんだろう？って
緊張しながら備えていたのに

"その時"は思いがけずやってきた

男の子っていつこういうこと勉強してるんだろう？

研磨のことは全部全部知ってるつもりだったのに

私よりずっと大人で私を連れていってくれる

「....大丈夫？」

「辛かったら、ちゃんと言ってね」

「A、可愛い」

「好き」

何度も何度も研磨が気にかけてくれる

私だって上手くしたいのに

何もかもがいっぱいいっぱいで

研磨の全てに反応できてるか分からない

研磨の髪がサラサラと
顔にかかってくすぐったい

研磨がとっても優しくしてくれるから

想像していた不安もなくなって

想像していた怖さもなくなって

こんなに幸せなんだって実感できた

「ごめん....大丈夫だった？

後で身体辛くなったら言ってね」

こんなに幸せだったのに
ごめんなんて言われたくなくて
研磨の腕に抱かれながら首をふった

「ありがと。これからも大事にするから」

うん、私もって、同じ気持ちを伝えたら

優しいキスがまたいっぱい降ってきて

幸せの先にもっと幸せがあるなんて

今までずっと一緒にいた研磨に
今まで味わったことのない気持ちや
経験をたくさんもらってるなんて

信じられない話けど
私の人生できっと
研磨のことは誰よりも
信じられる気がする