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デートの日、家の前に着いた時
内心今日のキスはどんなキスかな
って期待した自分がいた
『じゃあ、今日はありがとう、また』
「うん。おやすみ」
いつも通りのちゅって感じだった
呆気ないデートの終わりに
物足りなさを感じてしまった
「それさ、もう、自分の家じゃなくて、そのまま孤爪の家行って押し倒せばよかったんじゃない?」
何言ってるの、この友達?!
昼休みの教室で堂々と恐ろしい発言
周りに聞いてる人がいなかったか
冷や汗かきそうになった
『ちょっと!何言ってるの?!』
「てか、付き合ってだいぶ経つのに初デートがこの前って、こっちがびっくりなんだけど。
普通はデートしてから家を行き来するようになるじゃん」
『いや、家行き来って言っても子供の頃から家族も知ってる人だし....別に普通だよ....』
「部屋で何してるの?」
『....ゲームとか....宿題とか?』
「それだけ?」
『うん』
「本当に?!」
『....。』
迷ったけど、すごい迷ったけど
ずっと頭から離れなかったあの衝撃
研磨の部屋でうっかり寝た日のこと
ついに友達に話してみた
「....それA嫌じゃなかったんでしょ?もういつでも大丈夫じゃん。多分向こうはその気だよ。」
気になっていたけど
自分では考えないようにしていたこと
やんわり保留しにていたそのことを
ハッキリ言葉でそう言われたら
もう、意識しないなんて絶対無理な話
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作者名:ぴょん | 作成日時:2021年3月28日 3時