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一緒に登下校する

家でゲームする


これ以外に一緒にいたことってあったかな


学校帰りの寄り道ではなく

きちんと部活から帰った後に
シャワーを浴びて私服に着替えて

地元ではないエリアの待ち合わせ場所に
きっちり時間通りに現れた研磨



何もかもが新鮮....!



「....お待たせ、待った?」

『ううん、私も用事済ませて今着いたところ....』

「そ....じゃあ行こっか」



さっと手を引いて、歩き出す研磨



今の私たちは誰から見ても
"幼馴染"じゃなくて
ちゃんと"カップル"なはず



改めて私たち付き合ってるんだ



なんて、思いながら

遅めのランチ、映画館、
少しお店を見て回って、カフェ....


一通り回ったら、あっという間に
そろそろ家に帰ろうか?という時間になった



ご近所だから帰りはもちろん
家までずっと一緒のはずなのに


今日がいつもと違って新鮮だったから?
とにかく楽しすぎて終わりたくなくて

帰りの電車に乗り込んだ瞬間から
急に終わりが近づいてきてしまった気がして

まだまだ降りる駅は先なのに

....すでに寂しくなってきた



「A?どうかした?」


無意識のうちに黙ったまま
研磨にぴったりくっついていて
様子を伺われてしまった


『ううん、何でもない!』


「そ....ならいいんだけど」



そう言って研磨はいつも通り
涼しい顔して電車に揺られている



この間、私をデートに誘うときは
研磨もしかして緊張してる....?
何て思ったけど、やっぱり平常運転
私よりいつも余裕そうに見える



今日が終わらなければいいのに

なんて言ったら、何それって笑われそう

別に付き合ってるんだから毎日一緒でしょって



頭の中で勝手に研磨を想像したら
少しだけ悔しくなって
握っていた手をぎゅっとしたら
しっかり握り返してくれた研磨


きっと本気出したらもっと
力強いんだろうな....と思わせるような
私を気遣う絶妙な力加減が
研磨らしくて、優しくて、きゅんとした




「....たまには出かけるのもいいかもね」



....突然、予想外の発言



『研磨、週末の人混み嫌かと思った』

「うん....しょっちゅうは疲れるけど....

でも、今日は楽しかったかな。Aは?」

『すごい楽しかった!』



そう言うと思った、とクスクス小さく笑う研磨



ああ、この笑顔
本当私だけのものにしたい

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作者名:ぴょん | 作成日時:2021年3月28日 3時

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