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閉店後、
伊沢と別れた後

カフェのすぐ向かいにある
駅の改札前の柱にもたれて待ってみた



薄く残っていた店内の明かりも
完全に消えたと同時に
カフェの横の扉から
他のスタッフと一緒に出てきた、北川



スタッフ同士、帰り道が違うらしく
お疲れ様とお互いに挨拶して....




帰ろうと振り返った
北川と目が合った




「あ、お疲れ様」


『?!?!?!

....ふ、福良くん?!?!?!』




一瞬すごいびっくりしたようだったけど、
すぐに笑顔で『何でいるのっ?!』と
駆け寄って来てくれた




「いや、終わるかな〜と思って待ってた。」

『えぇ、嬉しい!!!!ありがとう!!!!』




引かれたらどうしようかと
内心びくびくしながら待っていたけど
彼女に限ってそんな杞憂は不要だったし

何なら....

バイト終わりのハイテンション?なのか
まるで飛び跳ねそうな勢いで喜ぶ彼女につられて
こっちまで余計に嬉しくなるわけで




「うん、、バイト終わりなのに、元気だね?笑」

『(恥)ちがっ、、そうじゃなくて、びっくりしたの!笑』




送ってくよ。って言ったら
全力でそんな申し訳ないって断られたけど




「実は最寄りじゃないんだけど、
俺もここから歩いて行ける距離に住んでて....


普段は隣の駅か向こうの線の方使ってんだけど..」




家どの辺?って聞いたら、
おおよそ俺が帰る方向と同じ方面で




『....じゃあ、お言葉に甘えて....////



....嬉しい。待っててくれて、ありがとう////』




その後、よくよく聞いたら
実は上京してからの家が
ずっと近所だったことが分かった




『実家も東京の家もご近所さんだね!笑

....また会える..ね!嬉しい//』




って。
今日この帰り道だけで、何度
"嬉しい"と"ありがとう"言われたか



ずっと笑顔が絶えないし
こうやってポジティブな感情を
素直に言葉にして伝えてくれるから
きっと彼女の周りには
いつも人がいたんだろうな....



と、その居心地のよさを
ついに自分も実感してしまったような気がした

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作品ジャンル:恋愛
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作者名:ぴょん | 作成日時:2024年1月24日 23時

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