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正直、想定外な
派手な見た目になった彼女に
少しびっくりはしたけど


初めに会話に入って来た時の感じといい
周りの人と話してる雰囲気は
昔から知っていた"いつもの"
北川妹らしい感じで安心した



高校の時、あの近所の公園で
当時長年続けてきたバレエを
進学を考えるにつれて
今後続けるかどうか悩んでいる
という話を聞いたときは
見た目もテンションも別人のようで心配した



当時、自分の中では
精一杯話を聞いて、
精一杯その場で頭を捻って



バレエエリートと呼ばれたお姉さんと北川は違う。
北川は北川が思うバレエとの
距離感でいいんじゃないか。

とか

一度他のことに目を向けてみて
それでまたバレエに戻りたければ
納得して改めてバレエに打ち込めるんじゃないか。

とか

それらしい事を言ってしまったけど....


後から冷静になって
幼い頃からずーっとバレエ一筋で
友達と遊ぶ時間も惜しんで
生活のほとんどをバレエに捧げて
励んで過ごしていた彼女に


ブランクがどう影響するとか
バレリーナとして大事な時期とか


全く何も知らない素人の発言だったわけで


もし俺の発言が彼女の一生を
左右させていたらどうしようかと
後々、結構心配になっていた



結局どうしたかは知らないけど....
きっといいように進んだんだろうな、と



今日の彼女の立ち振る舞い、、
何となく横目に彼女が友達と笑い合ってる姿を見て
俺の心も救われたような気がした



本当はあの後のことを聞きたかったけど
当時誰にも悩みを打ち明けられずに
たまたま通りがかった俺を頼ったくらいだから
他の同級生がいる前で聞くわけにもいかず



そもそも俺たち、
他に仲のいい友達がいるところで
優先して2人で話をするほど
仲が良いわけなく



後はそのまま皆んなで
ワイワイやってるうちにまた人が集まったり
他の輪と入り混じって人が入れ替わってるうちに


彼女とは離れてしまい


せっかく会えたチャンスだったのに
結局聞き出せないまま終わってしまい


東京へ戻った

大学時代→←ハタチ



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作品ジャンル:恋愛
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作者名:ぴょん | 作成日時:2024年1月24日 23時

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