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何で?急に?
頭を殴られたように
頭の中が真っ白になる
『....もう、福良くんの前で
いい彼女じゃいられなさそう....』
「何で?いっつもこれ以上ないくらい
いい彼女なのに....」
『もっとちゃんとしたいのに
全然できなくて、余裕なくて....』
また泣き出す
あ、これ、またAの完璧を目指す癖がでてるんじゃ....
「もっと、俺のこと頼ってよ....
って、俺ができてない家事もお願いしておいて
言うのも何だけど....
俺はAがいてくれるから
心強いし、頑張れてるし、幸せなのに....
....それ、本気で言ってるわけじゃないよね、、?」
俺といることが負担になってるなんて....
俺からしたら考えたくもない悪夢なんだけど
『ん....、ごめん。変なこと言った....
無理です。好きなの。世界一、宇宙一、、
もっと福良くんに見合う彼女になりたいのに....』
今度はぎゅーっと甘えるように抱きついてくるAを
「(笑)、ねぇ、いつまでそんなこと言ってるの?
俺とAが釣り合ってないって、誰が言ったの?
何ならどちらかと言うと....俺じゃない?
前に地元帰った時、散々言われた時あったじゃん。
あの北川と、何でお前?!って。笑」
『(笑)』
....あ、やっと笑った。
その後はお互い疲れてはいたものの
2人でゆっくり片付けて
喋りながらゆっくり洗濯物なんて
一緒に畳んだりしちゃって
久しぶりに流れる
2人だけの時間
実際の時刻と疲れとは裏腹に
癒されて満足する時間だった
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作者名:ぴょん | 作成日時:2024年1月24日 23時