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ハタチ ページ5
結局またあの日から
北川と会うことなんて全然なくって
もちろん連絡先だって知らないから
その後どうしてるかも知らず....
近所なのにこういう時に限って
母親ネットワークも機能しないし←
でもあの時、
あの公園で聞いた彼女の話が
ずっと忘れられなくて
いつも頭の片隅では
彼女のことが気になっていた
大学は東京の大学に進学して
もう人伝てにすら彼女のことが
耳に入ることもなくなってしばらく経った頃
成人式
久しぶりに地元の友達と会って
部活の仲間もみんな集まってきて
あの頃と何一つ変わらないテンションで
笑い合っていた時
同級生女子A「久しぶり〜！」
部活仲間「おぉ、Aじゃん！久しぶり！
あ、みんな久しぶりじゃーん！」
輪の中に割って入ってきた
同級生の女子グループ
....の中に、、あれ？
『....久しぶり。』
ちょこっと手のひらを
こっちに向けながら
誰に言うわけでもなく挨拶をした
北川と目が合った
本当はこっちから探そうと思っていたけど
ぱっと見じゃ見過ごしてたかもしれない
「....元気？何か...すごい雰囲気変わったじゃん。」
もちろん相変わらずの美人だけど....
バレエ一筋だった頃の
見慣れた黒髪ポニーテールから
だいぶ明るい髪色
成人式なのもあってか
濃いめの化粧
俺が思い描いていた彼女とだいぶ違った
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作者名：ぴょん | 作成日時：2024年1月24日 23時
