【QK】ご近所の彼女【fkr】 (ページ40)

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あの撮影の日以来、

いつものAのバイト先からの帰り道

『はぁ〜〜〜....』

今日はいつもより口数が少ないし
テンションも低めだなとは思っていたけど

しばらくの沈黙の後

ついにため息まで漏らした

こんなA、珍しい

「....？なに？何か悩み事、？

....俺で解決できることであれば、力になるけど....」

『ごめん、何でもない！
やばい、幸せ逃げちゃうかな。吸い込まないと！笑』

はっとしたように一瞬で
いつものAの笑顔になって
めっちゃ息を吸い込んでて笑った。笑

やっぱり、俺の思い違いだった....？

と、思ったけど、送って行った
Aの家の玄関前で

いつも通り、キスして

「おやすみ」

って、繋いでいた手を離した感じが

何となくいつもより寂しそうで

いつもなら背後で
家に入るドアの音がすぐに聞こえるのに

....聞こえないし

やっぱりさっきの元気のなさが気になって
数段降りかけた階段を戻った

ら、

まだ玄関前でこっちを向いたまま立ちすくんでいるAの姿が。

「ねぇ、やっぱ今日何かあったでしょ、」

『....大丈夫っ』

あぁ、これダメなやつだ。

全然大丈夫じゃなさそうな彼女を抱きしめに走った