【QK】ご近所の彼女【fkr】 (ページ32)

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デリバリーも来て
食事を済ませて

お茶もデザートものんびり食べて

片付けも終わった

まだ今日はお互い時間があるから
帰るにはまだ早い気がしてる....のが、

お互いに分かる

『本棚、見てもいい？』

「全然いいけど....大学のものが多いかな？
あんま面白いの、ないかも。」

『ううん、一人暮らしでこんなに本あるのすごいよ！
それに本棚にある本って、なんかその人らしさがでてて気になっちゃう。笑』

....ほら。

「あ〜、それ分かるかも。
本棚を見ればどういう人か分かるって言うもんね。
でも今は...まじで教科書と参考書だらけだからなあ〜....」

そうゆうとこ

無意識なの？それとも意識して？

"俺に興味ある"ってことだと受け取ったけど

その感情....発展させたいの、俺だけ？

『あ、この人のこの本読んだことない。面白い？』

過去にベストセラーになって話題だった本
と、その隣にその作者の後作を見つけて手を伸ばしたA

「あぁ、うん、俺はそっちの方が好きだったかな。読む？」

『うん、借りていい？』

「いいよ。とれる？」

『うん、大丈夫。』

高さだけなら背伸びして
指先が届きそうだったけど

ぎゅうぎゅうに並んだ本と本の間から
その一冊を引き出すのは難しそうに見えて

代わりにとろうと
立ち上がって
Aの後から手を伸ばした

....のが、マズかった