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ある日
Aが実家から届いた
地元名物をお裾分けしてくれるとの連絡があった
のに
その前日、
伊沢が立ち上げた活動の話し合いが終わらず
そのまま伊沢とクイ研同期のDさん(女子)がうちに来て徹夜していた
パソコンと資料を前に
そろそろ頭の充電が切れそうな頃
決して忘れていたわけじゃないけど
それどころじゃなさすぎて
うっかり時間を見ていなかった
インターホンが鳴ってハッとしたけど
もう取り繕える暇もなく
ほぼスウェット状態で玄関へ....
これから大学へ行くらしい彼女が
まだ午前中で元気なせいか
外の光のせいなのか
徹夜明けの俺が悪いのか
はつらつとして
いつも以上に眩しく....
可愛く見えた
疲れた俺の前に現れた
もはや、天使
『あ、あの....これ実家から....』
「ありがとう、俺のまで。
お母さんにお礼伝えておいて....」
話しかけたところで
せっかく訪れた俺の癒しタイムを遮るように
奥から聞こえる伊沢とDさんの声
「あぁ、ごめん、うるさくて。
クイズ制作するのに友達来てて....」
友達というか仕事仲間というか、、
「あ、伊沢もいるよ。」
『そ、そうだったんだ、大変だねっ....
ごめんね、忙しいところ！
あ、じゃあ、これ、よかったら、、
伊沢くんにもよろしく、
えっと、お疲れ様！....頑張ってね！』
俺が作業中と分かってか
急いで行ってしまった
一瞬だったけど
わざわざ来てくれて申し訳なかったけど
一瞬会えただけで
こんなに嬉しいもん？
うっかりそのまま
お土産を持って部屋に戻ったら
izw「....顔ニヤつきすぎなんですけど。笑」
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作者名：ぴょん | 作成日時：2024年1月24日 23時
