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地元の話だとか
上京してからのこととか
思っていた以上に
普通に会話が続いて....



続いてよかったんだけど



それはそれで、
あの時のことを聞くタイミングもなければ....



連絡先もなかなか切り出せず



会話が楽しく続けば続くほど
高校の時に悩んでいる彼女の姿を見たせいか

これはハイテンションを装っていて
無理してるんじゃないか、、
共通の懐かしい地元話で盛り上がれるけど
もともとそんなに彼女について知らないわけだし
どこまで踏み込んでいいのか分からない



話をしながら、いつ聞こうかと
タイミングを伺っていた....ら、




『あ、うち、もうあの角のところで....

それで、あの、福良くん....

よかったら連絡先....聞いてもいいかな。?』




まさかの。北川の方から。


俺も聞きたかった、とすぐにスマホを出した




『....それと....あの....

ずっと言いたかったんだけど....



あの時、



ありがとう、、

高2の時....




おかげで、今楽しく過ごせてる。と、思う、。』




連絡先を交換しながら
今までの会話のトーンより
少し小声になりながら...話してくれた



『....言うの、遅くなっちゃって、ごめんね....』



申し訳なさそうに付け加えられて

俺を見上げた彼女と目が合う




「....よかった。

俺もあの時、後から考えて....

自分の価値観で安易に辞めたら?
みたいなこと言っちゃったのまずかったかな?って....


安心した。」




保身かもしれないけど。

でも高校の時、あの日出会った北川は
俺が知ってる北川とは別人のように
見た目も中身もか細くて弱々しかったから


北川がまた自分を取り戻して
楽しく過ごせてると聞けてよかった



....のと、普段全く接点がないのに
自分があの時のことを
色濃く覚えていたように

彼女の中でも
俺と共有したあの時間が
大切に記憶されていたことが.....



ちょっと....



いや、結構、嬉しかった

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作品ジャンル:恋愛
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作者名:ぴょん | 作成日時:2024年1月24日 23時

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