名前は? ページ7
「多分、嬉しくて、泣いてるんだと、思う…。」
?「そうか。じゃあ、目一杯泣けよ。泣くなンて、恥ずかしいことじゃあねぇ」
「うん。………グスン…………ハァ…………グスッ……」
?「良く頑張ったな。もう、無理しなくて良いんだぞ?」
「……う……ん…。………グスン……」
そういえば、何でこの人はここに居るんだろ。
あ、悪い意味じゃなくて、こんな倉庫しかない場所に、なんでいるのかなーって思ったんた。
「ねぇ、何でここに居たの?」
?「嗚呼、それは、ここに用事があったからだよ。あと、今から移動するが、ちょっと怖い奴等もいるが、悪い奴等じゃあねぇから、安心しろ。」
「……うん。………分かった。」
それから数十M歩くと、その人は不意に立ち止まった。
ここなのかな?車もバスも何もないけど…………。
?「電話するから、降ろすぞ。転ぶなよ?」
「うん。大丈夫」
優しく降ろしてもらったお蔭で、少ししかフラつかなかった。
?「……もしもし………嗚呼、俺だ。ちょっと子供拾ってな、…………嗚呼、そうだ。あと、そいつ濡れてるから、毛布とかも頼む。……………嗚呼、……………ン。じゃあな。」
その人は、携帯をしまってこちらを向いた。
どうやら電話が終わったようだ。
?「今から車が来るから、それに乗れ。」
A「……分かった。……貴方はどうするの?」
?「あ?俺か?」
A「うん。」
?「俺は用事済ませてから行くから。終わったら直ぐ行く。其れまで、待てるか?」
待つのは慣れてるから。大丈夫。
A「うん。待つのは慣れてるから。大丈夫だよ。」
?「そういえば名前、聞いてなかったよな?」
名前………そうだった。云ってなかった。
A「僕の名前は、月城 A。」
?「そっか。じゃあ、Aだな!俺は中原 中也。宜しくな?」
中原 中也さん。かぁ。
じゃあ、中原さんかな。
A「うん。宜しくね。中原さん。」
中原「…嗚呼、中原さんって呼ばれンのはあンま好きじゃねぇんだ。」
え、そんな………悪いことしちゃった……
中原「だから、下の名前で呼ンでくれねぇか?」
下の名前?
だったら、中也さんかな。
A「分かった。改めて、宜しくね。中也さん。」
中也「おう!」
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xxvl6w6lvxx(プロフ) - 織姫さん» ありがとうございます。(*´∀`) 自分も、あの曲が大好きです。 (2020年5月10日 22時) (レス) id: 84d8494927 (このIDを非表示/違反報告)
織姫 - あの曲を教えてくれてありがとうございます。泣いてベッドに直行しました。話の内容も凄い良かったです。 (2020年5月9日 17時) (レス) id: 47ecb9f06d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゴミ山大将敗北者 | 作成日時:2019年9月11日 7時