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私の目の前にある足は一向に去らないし、なんなら俯く私のつむじ辺りをじっと見つめられてる気がする
そろりと顔を上げると、そこには何を思っているのか全然わからない冨岡君と目が合った。
「……………食べないのか?」
やっと言葉を発したかと思えば、私の傍らに置いてあるお弁当の事だ。
『………食べる』
「食べ切れるのか?」
「うん」
そう言うと、目を少し開き驚いた様な表情をする冨岡君。
何を驚く事があるのか………
『………冨岡君、お昼は?』
首を横に振り、じっとお弁当を見つめている。
……もしかしなくても、このお弁当が食べたいんだろう
冨岡君の食べ切れるのか?は、二つのお弁当箱を指していたのだろう。
だから、驚いた様子だったんだ
それに反して、私の返答は自分のお弁当一つに対してだった。
実弥の分は、勿体ないし晩御飯として私が食べようかなくらいに思っていた。
『これ、食べていいよ』
そう言って、実弥の方のお弁当を渡すと、いそいそと私の隣に座ってお弁当を広げて箸を進めていく冨岡。
そんな光景を後目に私はまた顔を俯かせる。
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月見おはぎ - トミーとさねみんは相容れない存在なんだなぁ...でもそこが萌えポイント☆ (2021年8月13日 2時) (レス) id: f413eaa44e (このIDを非表示/違反報告)
殿茶(プロフ) - 柿原なっくんさん» 長いのに一気読みして頂いてありがとうございます!!!面白いと思って頂けて嬉しいです^^不定期更新ですがマイペースに頑張ります! (2020年5月13日 14時) (レス) id: ab2f0dbeb4 (このIDを非表示/違反報告)
殿茶(プロフ) - みいさん» コメントありがとうございます!マイペースに更新頑張ります^^ (2020年5月13日 14時) (レス) id: ab2f0dbeb4 (このIDを非表示/違反報告)
柿原なっくん(プロフ) - 今日読み始めたのにもう読み終わってしまううぐらい面白かったです!無理せず更新頑張ってください! (2020年5月7日 12時) (レス) id: dd151cbeee (このIDを非表示/違反報告)
みい - oh…不死川君…w更新頑張ってください(#^.^#) (2020年4月22日 11時) (レス) id: b982a1fefe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:殿茶 | 作成日時:2020年4月12日 11時