【鬼滅の刃】D組の不死川君06【不死川実弥】

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早速、翌日から働く事になったが店舗の裏にある革製品やアクセサリーを作る工房の方に案内され、そこで職人達が掃除や検品作業等に時間を割かなくてもいい様に俺が雑用係としてバイトすることになった。


正直、接客業には自信が無いから工房でのバイトは有難かった。


半月ほど、雑用をこなしていたが店長がオーダーメイド品を工房に取りに来た時にお目が掛かったらしく、店舗で働いてくれと頼まれ、俺を雇ったオーナーは渋々と言った感じで俺を店舗勤務へと変更した。


店舗に移ってからは、店長命令という事でジャラジャラと煩わしい程のアクセサリーを身に付けさせられた。


そのお陰なのか、アクセサリーの売上が好調で、最近は宣伝も兼ねて買い出しに行かされる頻度が高くなっている。



いつもはアクセサリーなんて付けないのに、通常の人の倍は付けている時にAに会うとは思っていなかった。


昼休みは毎日会ってるが放課後は、バイトがある日は一緒に帰れない事も多くなった。


バイトから帰ってきても、こうして粘土を捏ねて造形しては失敗してを繰り返して時間を溶かし、Aとのメッセージのやり取りも減っていった。


明らかにA不足だが、Aの喜んだ顔が見たくて、それだけを動機に今に至る。



バイト先で付けているシルバーリングを手に取って眺める



「やっぱ職人ってすげェ……」



こんな風に作れればと思うが、独学じゃ無理があると感じた。



「オーナーに頼んだら教えてくれっかなァ」


今は革製品専門でやってるらしいが、若い頃はシルバーアクセサリーを作っていたと聞いた。


何とかしてクリスマスまでに間に合わせねぇと……



そう思いながら、スマホを手に取りAとのトーク画面を開くが、俺の送ったメッセージは未読のままだった。



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