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実果子と二人で喉が枯れるまで歌った。



「めっちゃ楽しかった〜」


『私もー、声ガラガラになっちゃったよ』



一度高揚した気分は、中々収まらない


実果子と二人で他愛のない話をしながらお店が並ぶ道を歩く



『あれ……』



反対側の歩道に銀髪の男の人を見つける



私の声に反応して実果子も同じ方を見る



「ん?あれ、不死川……?」



銀髪だし、実弥に背格好が似ている


「あんなアクセサリーじゃらじゃら付けるタイプだったっけ?」


『いや、休日とか会ってもあんな姿は見た事ない……』


その人は、ブレスレットやピアス、指輪を目一杯付けて買い物袋を両手に歩いている



「他人の空似ってやつ?」


『……それにしても似すぎじゃない?』


「だよね〜」



その人は、こちらに全く気づいていない。


誰かと談笑している様に見える



目を凝らしてよく見ると、その人の傍らには同じくアクセサリーでその身を装飾した金髪でショートカットの女性の姿が銀髪の彼の陰からチラチラと見え隠れしていた。




本当にあの人は実弥なのか……
確信は無いのに、酷く胸が痛んだ

その場から動けなくなる私。

つんつん、と制服の袖を引かれて見ると心配そうに私を見る実果子。



「ねぇ、もう行こ?あれが不死川かはわかんないんだしさ」



『うん……そうだね!』


無理矢理、笑顔を貼り付けて袖を引く実果子について行く


ちらりと反対側を見ると、零れるような屈託のない笑みを浮かべている銀髪の彼。


私が見ている事に気付いた女の人がこちらを指さす



慌てて目を逸らそうとしたけど、本当にあの人が実弥なのか知りたくて目を逸らせずにいた。


秋の風に靡く銀髪がスローモーションのようにゆっくりと私を見る



顔にある大きな傷



信じたくないが、間違いなく実弥だった。


私の存在に気付いた実弥は目を大きく開いてこちらを見ている



心臓の脈が何とも嫌な響きをしている


全身を揺さぶる様な鼓動が私の視界まで揺らす




.

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月見おはぎ - トミーとさねみんは相容れない存在なんだなぁ...でもそこが萌えポイント☆ (2021年8月13日 2時) (レス) id: f413eaa44e (このIDを非表示/違反報告)
殿茶(プロフ) - 柿原なっくんさん» 長いのに一気読みして頂いてありがとうございます!!!面白いと思って頂けて嬉しいです^^不定期更新ですがマイペースに頑張ります! (2020年5月13日 14時) (レス) id: ab2f0dbeb4 (このIDを非表示/違反報告)
殿茶(プロフ) - みいさん» コメントありがとうございます!マイペースに更新頑張ります^^ (2020年5月13日 14時) (レス) id: ab2f0dbeb4 (このIDを非表示/違反報告)
柿原なっくん(プロフ) - 今日読み始めたのにもう読み終わってしまううぐらい面白かったです!無理せず更新頑張ってください! (2020年5月7日 12時) (レス) id: dd151cbeee (このIDを非表示/違反報告)
みい - oh…不死川君…w更新頑張ってください(#^.^#) (2020年4月22日 11時) (レス) id: b982a1fefe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:殿茶 | 作成日時:2020年4月12日 11時

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