【鬼滅の刃】D組の不死川君06【不死川実弥】

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「どうしてむくれてんの〜？」


念願叶って彼氏となった実弥と空き教室でお昼を食べ終えて、5限目が移動教室だという実弥と早めに別れ、昼休み終了15分前に自分の教室へと戻ってきた私に実果子が声を掛ける。


実弥と付き合って早3ヶ月。


付き合った当初は、舞い上がるほど嬉しかった。




『………冷めてきたのかなぁって』



11月に入ってから、会う機会もメッセージの頻度も落ちた。

ついこの間まで、好きだとか可愛いとか言ってくれてたはずなのに最近は、ただ他愛のない会話をして終わり。




『今日も一緒に帰れないって言われた』




正直言って不満だ。



「一緒に帰れないのはなんか理由があるんじゃないの？家庭の事情とかさ〜」



何とか私を励まそうと言葉を選ぶ実果子。


それは私も思った。
だから、一緒に帰れないのは仕方がない事だと諦めもつく。

だけど、メッセージも送れないほどなのかと悶々としている。



『う〜ん……そうかもしれないね』



腑に落ちない私の様子を見兼ねた実果子が私の肩に手を回す




「今日は私と放課後デートしようよ〜」


そう言ってポケットから、カラオケ店のクーポン券を取り出して、ひらひらと私の目の前で揺らす


『カラオケとか久しぶり！』



「そしてなんと！併用可能のスイーツクーポンもあるんだな〜」


『素敵……っ！』


得意気に胸を張る実果子に拍手を送る



「今日は全部忘れてさ〜
甘いもの食べて沢山歌って楽しむよ！」



にししっと笑う実果子に昔から助けられている……


実果子が親友で本当に良かった




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